クマチュー!!

ゾンビ 日本初公開復元版 [シネマ日記]

ゾンビ日本初公開復元版

-Zombie Dawn of the Dead- (1978年/イタリア、アメリカ)
監督/ジョージ・A・ロメロ
出演/デビッド・エンゲ ケン・フォリー スコット・H・ライニガー ゲイラン・ロス

「ゾンビ」日本公開40周年という事で、クラウドファンディングで実現され、限定劇場公開された「日本初公開復元版」。

配給の日本ヘラルドが日本公開のために編集した当時の状況を限りなく復元したという事で、冒頭の日本語タイトル、惑星爆発シーンと状況説明テロップを追加、残酷シーンの静止画及びモノクロ処理、ドラマ部分のカットとエンドロールブラックアウト、という日本独自のレアバージョンです。ワタシは日本劇場公開版もテレビ放送版も観てないので、このバージョンに対する思い入れはないのですが、「ゾンビ」を是非大スクリーンで観たいという思いで劇場に足を運びました。

確かにほとんどが先日鑑賞した「ダリオ・アルジェント監修版」であり、そこに上記のような日本独自の味付けが若干程度された感じです。ただ、画質は殊の外綺麗で音響もかなり良かったのには驚きました。これは劇場で観るべきですね。あと、そもそも残酷シーンを編集した版を観て楽しめるのかと思ったのですが、むしろ編集されることによって想像力が掻き立てられて逆に残酷さが際立つ感じになっていたのには驚きました。観たことのない方は、この感覚を味わうために是非このバージョンは観るべきだと思いましたね。

加えて、ワタシ的には先日参加した「ゾンフェス」で主演のケン・フォレー氏、ゲイラン・ロス氏に会っていたりした事からもう彼らが登場しただけで、ニヤニヤして見てしまいまして。なんなら、あの段ボール箱が画面に登場するだけで感動してしまう、なんて事もあったりして非常に楽しく観れました。ちょっとヘンな日本語の右縦字幕(懐かしい!)や、他バージョンとのちょっとした違いを探すのも面白いし、本当に何度観ても楽しめる映画ですよね!!

ワタシも幼少の頃は劇場にはほとんど行けなかったわけで、70〜80年代の映画はテレビ放映版が原体験の作品が多いです。「スターウォーズ」なら渡辺徹版、「マッドマックス2」なら柴田恭兵版、「転校生」ならA TELEVISON版といった感じで、テレビで吹き替えやカットなどを施されたものを先に観て刷り込まれますから、むしろ後で観るオリジナル版の方に違和感を感じるなんて事は多々ありまして。そういう意味でも、特に当時劇場で観た人にとっては40年後にこのバージョンを再見するのは、非常に嬉しい体験なんだろうなと思います。

ちなみに、1985年頃の「水曜スペシャル」のホラー映画特集で一部だけ流れる映像が、おそらくワタシの「ゾンビ」原体験ですが、テロップに「日本ヘラルド」と書かれていて、今回の復元版と同じシーンに白黒エフェクトがかけられていたので、おそらく日本公開版の素材だと思います。その時の解説が当時ならではで面白かったのでご紹介します。当時のゾンビの予告編やCMも担当した千葉耕一さんの声で読んでみてください。

「恐怖映画の中でも、死者が生き返り、人間を襲う恐怖は凄惨な修羅場となる。中でも、この映画「ゾンビ」は衝撃的であった。物語は20世紀末。大爆発を起こしたある惑星から発せられた特殊な光線が地球に届いたことに端を発する。その光線により地上の死者という死者が蘇り、生ける者を襲ったのである。アメリカはまさに国家的非常事態に陥った。SWAT部隊が出動しての決死の戦い。生き残ったのは巨大なショッピングセンターに要塞を構え、抵抗を続けた4人と、狂気と化した暴走族の一団だけ。その周りには生ける者の肉を求めるゾンビたちが蠢く。死者はいつ蘇ってあなたをおぞましい世界に引きずり込むかもしれない…。」
  1. 2019/12/29(日) |
  2. ホラー映画
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