クマチュー!!

新宿三丁目の異空間カラオケパブ・てあとろん



よく観ているBS12の「カセットテープミュージック」という番組で、マキタスポーツ氏が新宿三丁目の「てあとろん」という店の話題を喋っていて前のめりになりました。ワタシが大学時代にサークルの仲間と時々行っていた店です。

もう無くなったと聞いていますが、確か最後に行った90年代前半頃は、カセットテープでカラオケを流すカラオケパブのような店でした。そのカラオケというのが、実際に売られているレコードやCDからボーカルトラックのレベルを下げて録音したもので、歌詞カードをコピーした歌本を見ながら歌うというものです。

曲のセレクト方法は紙に曲名を書き、係の店員に渡すとその店員がドバっと並べられたカセットラックから曲を探し出し、手動でカセットをチェンジするという完全手作業。しかもそこはボックスでなくパブでしたから当然他の客も入っていて、自分がセレクトした曲が流れると、店の中央にあるステージにいちいち歌いに行かなければならないのです。次にどんなリクエストが入っているかわからないので、メジャーな曲を選ぶと他の人とかぶる可能性もあるし、イントロが短い曲だとほとんど歌い出しに間に合わなかったりというハプニングが起こります。番組でマキタ氏が言っていたように選曲にはかなり慎重になった記憶があります。

しかし、その店にはそれを補って余りある他のカラオケにはない大きな魅力がありました。それはマイナーなアルバム収録曲や、マニアックなアニソンが異常に充実していたと言う事です。当時通信カラオケというものはまだ出現前で、レーザーカラオケ主流の時期だったため、新曲の入りもかなり遅く、曲もメジャーなヒット曲に限られるところがあったので、ちょっとしたマニアックな歌を歌って他人と差をつけたい人は大いに不満を持っていたのです。

しかし、このシステムならかなりマイナーなマニアック曲でも歌う事ができたし、ない曲があればリクエストすれば数日後には入れてくれていました。よく行っていた頃の仲間内では、当然他の客にはさっぱり分らないであろうマニアックな曲しか歌わず、いつも内輪で大盛り上がりしていたが、今思うと、さぞ無気味な集団だったのではないかと思いゾッとしました(笑)。あの頃は若かった…。

多分、今だとこの形態の店をやるのは、著作権とかのコンプライアンス観点から難しいんでしょうねぇ。昭和の終わり〜平成の始まり頃ならではのカルチャーを堪能できたのは、幸せな思い出です。
  1. 2019/06/01(土) |
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