クマチュー!!

仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦 [シネマ日記]



(2013年/日本)
監督/田﨑竜太
出演/白石隼也 奥仲麻琴 永瀬匡 敦士 佐野岳 小林豊 高杉真宙 志田友美 久保田悠来 JOY 小山力也

今は亡きコヨミの最期の願いを叶えるため一人旅を続けていた操真晴人(仮面ライダーウィザード)の元へ、最強を目指すファントム・オーガが現れる。晴人はオーガの圧倒的な強さの前に敗れ、コヨミの形見であるホープウィザードリングを奪われてしまう。さらに晴人の前に消滅したはずのコヨミが現れ、白い魔法使いに変身して、襲い掛かってきた。一方、アーマードライダーたちの戦極バトルロワイヤル会場に、突如として時空の裂け目からウツボカズラ怪人が現れ、それを追う葛葉紘汰(仮面ライダー鎧武)や他のライダーたちは、武神と呼ばれる様々な仮面ライダーたちが、名だたる武将と共に天下を目指し戦い合っている世界・仮面ライダー戦国時代に紛れ込んでしまう。そして、鎧武とウィザードの前に最強の武神鎧武が立ちふさがる…、という話。

当時終了したばかりの「仮面ライダーウィザード」と放映中だった「仮面ライダー鎧武」のクロスオーバー作品。この作品の、個人的な一番の目玉といえば、やはり「ウィザード編」のコヨミの変身シーン!悪に操られている設定とはいえ、もうコヨミは出ないのかと思っていただけにこれは嬉しいサービスです。その分、最初にやたら強そうに描かれていた敦士演じるファントム・オーガが若干ショボかったのが残念。一方「鎧武」編は劇場版に良くあるパラレル異世界がまた出て来て、設定的にはちょっと食傷気味な感じがしましたね。一応過去の平成ライダーとの共闘もあるんですけど、今までよりなんとなくスケールが小さい気がしました。

今回は大ボスの武神鎧武は人間体が無い設定なので、中の人の大物ゲストがいなかったのも残念でしたね。カラーリングがノーマル鎧武よりカッコいいですし、小山力也が声を演じているのでオーマジオウ的な雰囲気もあって強そうなんですが、最後に上半身だけお花の上に乗せて登場した時はどうしようかと思いました。あとはJOYのチャラい家康なんかは割といいキャラでしたけど、もうちょっと活躍して欲しかった。過去ライダー作品出演者のカメオ出演もなぁ、非常に使い方がもったいない。特に名護さんとか。あんなゲスト呼んでおいて変身シーン入れないなんて考えられない。

結局、1時間半もあるのになんか盛り上がりに欠けるライダー映画だったなという印象です。特に「鎧武」はライダーの中でもあまり思い入れのないシリーズなんで、しょうがないんですけどね。
  1. 2020/08/10(月) |
  2. アニメ・特撮映画
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マシンガン・ファーザー 悪党に裁きの銃弾を [シネマ日記]



-Legion Maxx-(2019年/アメリカ)
監督/ジェシー・V・ジョンソン
出演/ドミニク・ヴァンデンバーグ ルイス・マンディロア カーメン・アルジェンツィアノ マニー・アルヴァ

ルクラーク率いる傭兵部隊は、南米コロンビアのジャングルで犯罪組織を壊滅させる任務に就いていたが、チームメンバーのマックスは仲間の裏切りに遭い手榴弾の爆発に巻き込まれる。チームからは死亡したと思われていたマックスだが、彼は重傷を負いつつジャングルの中にある小さな教会のイライアス神父により助けられ、神父の優しさにより改心し教会で働き始める。そんなある日、別の犯罪組織に大金で雇われたルクラークの部下が教会に嫌がらせをしてくる。ルクラークが首謀と知ったマックスは話し合いで解決しようとするが、それが叶わぬ事と知った時、彼は遂に静かなる怒りを爆発させる…、という話。

いわゆる「舐めてた神父が最強の殺人マシーンだった」…、という内容を想定していたんですが、ちょっと思ったのと違う映画でした。冒頭に傭兵部隊の面々が様々な国で戦うシーンがあって、主人公のマックスはもう最強の戦闘力を持つ男として描かれていて、まぁ残虐な殺戮の限りを尽くすわけですよ。その人が唐突に正義感を出して仲間に殺されかけて、教会で助けられて改心して神父になるという展開なんですけど、そこから教会で少女が襲われてそれを助けたのが元仲間のマックスだったと判明するまでの流れがまぁ早い!敵が舐めてたのは最初に教会を襲ってきたチンピラを撃退するシーンだけで、結局後半は最強の傭兵が単身悪の組織をこじんまりと壊滅させるという感じでした。

主人公マックス役のドミニク・ヴァンデンバーグはベルギーの俳優で、スタントマンらしいんですが、すいませんこの人の事は存じ上げませんでした。 あと「マシンガン・ファーザー」という邦題ですが、主人公のマックスはどっちかというとライフルを使った狙撃や拳やナイフを使った格闘がメインで、マシンガンはほんのちょっとしか使いませんので、神父が豪快に大量の敵を一掃するのを期待するとちょっと拍子抜けするかも。リベンジものとしても、悪くはないですけどちょっと物足りない感じはしましたね。それから主人公達のタトゥーが「無心」とか「沈黙」とか日本語なのが「なんで?」ってなりました。もしかしてセガールリスペクト?
  1. 2020/07/19(日) |
  2. アクション映画
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X-MEN: ファースト・ジェネレーション [シネマ日記]



-X-Men: First Class-(2011年/アメリカ)
監督/マシュー・ヴォーン
出演/ジェームズ・マカヴォイ マイケル・ファスベンダー ジェニファー・ローレンス ケヴィン・ベーコン

1944年のナチス・ドイツ占領下のポーランドの強制収容所で、科学者のシュミット博士はエリックという少年が強い超能力に目覚めるのを目撃する。同じ頃、ニューヨーク州でテレパシーを持つチャールズ少年は、彼の家に忍び込んだ青い肌の少女・レイヴンと出会い、彼女を家族として迎え入れた。時は過ぎ1962年、チャールズは、自分のように超人的能力を持つミュータント集団「ヘルファイヤークラブ」を利用して世界征服をたくらむセバスチャンの存在を知り、彼を追って戦っていたエリックと出会う。実はセバスチャンとエリックは因縁の関係であったのだ。チャールズは人類の平和のためにミュータントたちを結集することを決意する…、という話。

「X-MEN」旧3部作の後、「X-MEN」結成以前の若き日のプロフェッサーXとマグニートーを主人公として描く前日譚。史実である1962年のキューバ危機をストーリーに巧みに絡ませた作品になってます。X-MENの登場人物たちの関係は最初はこうだったんだよ、というのが分かる映画ですね。続編の「フューチャー&パスト」と「アポカリプス」を先に観てましたので流れ的には後追いになってしまったんですが、それはそれで面白かったです。プロフェッサーXとマグニートーは作品によって敵だったり仲間だったり色々ややこしいんですけど、元々は親友なんですよね。それがお互いの信念が違うことから決別するまでが今作で、その後は敵対したり共通の敵が現れると共闘したりしているみたいです。

今作でプロフェッサーXがなぜ「車椅子」なのかが分かりますし(「アポカリプス」ではプロフェッサーXがハゲた理由も描かれてましたね)マグニートーの「変なヘルメット」のルーツも分かります。ラストのマグニートーのセリフはいかにもでしたね(絶対そう言うと思った)。でも、先に「フューチャー&パスト」から後を見てると、「あれ?あの人どうなった?」って人が結構いましたね。マグニートーを育てたシュミット博士が、いかにしてセバスチャンになったのか、2人がどうやってあそこまでのパワーを身につけたのか、それ以降、2人が再び出会うまでの事が全く描かれないのでイマイチ分かりづらかったのはありますね。

あと、「アポカリプス」ではウルヴァリンがカメオ出演してましたけど、この「ファースト・ジェネレーション」でもカメオ出演してるんですね。チャールズとエリックが世界中のミュータントを探して仲間にスカウトするくだりに出てくるんですけど、ここのやり取りは短いですけど思わず笑ってしまいました。「帰るの!?」っていう。時系列的にここに出てくるのは「ウルヴァリン: X-MEN ZERO」の冒頭でずっと戦っていた時のウルヴァリンみたいですけど、次作の「フューチャー&パスト」では「ウェポンX計画」の直前に未来の自分に憑依されて歴史が変わって、「アポカリプス」では結局「ウェポンX計画」でアダマンチウム強化されて暴れて…、ああややこしい!
  1. 2020/07/12(日) |
  2. アクション映画
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劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Land [シネマ日記]



(2013年/日本)
監督/中澤祥次郎
出演/白石隼也 奥仲麻琴 永瀬匡 戸塚純貴 高山侑子 KABA.ちゃん 忍成修吾 小倉久寛 陣内孝則

ある夜、操真晴人(仮面ライダーウィザード)とコヨミは、謎の「金色の魔法使い」が発生させた虹色の竜巻に巻き込まれ、全ての住人が魔法使いとして日常を送る異世界に送り込まれてしまう。そこで2人は元の世界での友人知人に出会うが、誰もが彼らの事を知らない様子だった。この世界はマヤ大王という国王が治めており、お金の代わりに魔力で売買を行う魔力流通システムが社会の根幹をなしている事を知った二人は、魔法の指輪を扱うショップとなっていた面影堂で働くシイナという少年から、かつて虹色の竜巻で母親と離れ離れになり、また「金色の魔法使い」を目撃した事を聞く。晴人は調査のため仁藤と共にマヤ大王の住む城に潜入するが、そこで彼の恐るべき計画を知る、…という話。

「仮面ライダーウィザード」単体の劇場映画です。このあたりのライダー映画はMOVIE大戦でなくとも他のライダーが参戦したり、次期ライダーのお披露目があったりしますが、完全に「ウィザード」の世界だけで構成されています。テレビシリーズとは分けたパラレルな世界を描いているものの、単体の世界となっているのは久々ですね。1時間の上映時間なので結構あっさりしてますが面白かったです。

全ての住人が魔法使いとして日常を送る世界を描いていて、老若男女全ての人間(瞬平や凛子、KABA.ちゃんや輪島のおっちゃんまで)が普通にライダーに変身できるというのが面白い。ただ、変身するのがテレビでも出てきた汎用デザインの仮面ライダーメイジだけなのが残念。欲を言えば個別にライダーをデザインして欲しかったですが、まぁそこは無理か。各自「変身!」の掛け声と変身ポーズがあったのだけでも良しとしたいと思います。

忍成修吾演じる国王は、完全な悪ではなく描かれているのがいいですね。コヨミと夜のベンチで話をするシーンは、絵的にも良かったし、伏線的にも生きてますよね(分かりやすすぎましたが)。一方真のボス、ライダーでありファントムでもある仮面ライダーソーサラーを演じた陣内孝則。当時54歳で最年長ライダーを更新したそうですが、あの憎々しげな演技はさすがながら、上映時間が短いせいもあって顔出し登場はあっさり目。もうちょっと活躍して欲しかった…。あと、コヨミ役の奥仲麻琴はこの時期がピークで可愛いですね。あの困り眉とウルウル目が堪能できます。
  1. 2020/06/26(金) |
  2. アニメ・特撮映画
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ウルヴァリン: X-MEN ZERO [シネマ日記]



-X-Men Origins: Wolverine-(2009年/アメリカ)
監督/ギャヴィン・フッド
出演/ヒュー・ジャックマン リーヴ・シュレイバー ダニー・ヒューストン リン・コリンズ テイラー・キッチュ ライアン・レイノルズ

1845年、少年ローガンは父親が殺害される現場を目撃した事ををきっかけに、ミュータントとしての能力を目覚めさせる。その能力により不老である彼は、その後同じくミュータントである兄のビクターと共に、幾多の戦場で100年を超す歳月を過ごしていた。彼らがベトナム戦争に赴いていたある日、軍人のウィリアム・ストライカーによりミュータントで編成された特殊部隊「チームX」にスカウトされるが、その非道な行いにローガンは一人チームを脱退する。6年後、ローガンはケイラという女性と静かに暮らしていたが、兄のビクターによりケイラは殺害されてしまう。ローガンはビクターを倒すために、ストライカーから提案されたアダマンチウムで骨格を強化する「ウェポンX」計画の手術を受け、「ウルヴァリン」として生まれ変わる…、という話。

「X-MEN」旧3部作のエピソードゼロ的なスピンオフ作品で、ウルヴァリンがいかにして誕生したかが描かれています。この作品後に、「X-MEN」の1作目に続くわけですね。旧シリーズを観たのはだいぶ前ですし、そもそも「X-MEN」は詳しいわけではないですけど、ウルヴァリン以外はあまり今までのシリーズに登場したミュータントが出てこないので(サイクロップスとプロフェッサーXぐらい?)、その辺りの楽しみというか驚きはあまり無かった感じです。

ウルヴァリンに同じ能力を持つ兄(ビクター)がいたって知らなかったんですけど、調べるとこの人1作目に出てきたセイバートゥースと同じ名前なんですよね。ウルヴァリンはこの作品でとある原因で記憶喪失になって1作目へ続くので、今作がなかったかのように絡んでも繋がり的におかしくはないんですけど、流れからするとどうも完全に別人扱いみたいですね。なんで後付けでこんな設定にしたんだろう?

あと、この作品で一番のポイントとしてはデッドプール(ウェポンXI)が出てくるところですよね。しかも後の「デッドプール」シリーズと同じくライアン・レイノルズが演じてます。こちらのデップーは様々なミュータントの能力を併せ持つ、最強のラスボスとして描かれてますし、おしゃべりが過ぎるので口が縫い付けられて冗談も言えなくなっているという全く別のキャラですね。でも素体の時は結構カッコいいですし、強化されるとメチャ強いし(エンドロール後にも注目)こちらのデップーも悪くなかったです。俺ちゃん「デッドプール」を先に観たからかも知れないですけど。
  1. 2020/06/25(木) |
  2. アクション映画
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仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z [シネマ日記]



(2013年/日本)
監督/金田治
出演/石垣佑磨 池田純矢 小宮有紗 白石隼也 永瀬匡 竜星涼 奥仲麻琴 森田涼花 本田博太郎 大葉健二

操真晴人(仮面ライダーウィザード)は、宇宙各地で同時多発的に暴走している魔法の力の元凶として、十文字撃(宇宙刑事ギャバン)から突然攻撃を受ける。誤解は解けたものの、銀河連邦警察の命令に背いた撃は宇宙刑事の資格を剥奪されてしまう。一方、特命戦隊ゴーバスターズの宇佐見ヨーコ(イエローバスター)は空から落ちてきたサイコロンという謎の小型ロボットを見つけるが、それを探しているスペースショッカーという敵に襲われる事になる。そんな中、晴人は獣電戦隊キョウリュウジャーのメンバーと海賊戦隊ゴーカイジャーの伊狩鎧(ゴーカイシルバー)と出会い、宇宙全体が破滅の危機である事を知る。そして、その背後に宇宙刑事シャリバンによって滅んだはずの宇宙犯罪組織マドーが関わっているというのだ。ヒーローたちは地球を救うことができるのか?…、という話。

東映ヒーロー版アベンジャーズ、「スーパーヒーロー大戦シリーズ」第二弾。今回は公開当時に放映中の「仮面ライダーウィザード」「獣電戦隊キョウリュウジャー」をメインに、「宇宙刑事シリーズ」を絡ませる豪華仕様になっています。思った以上に宇宙刑事ギャバンがメインになっていて、蒸着はしないものの、初代ギャバン・大葉健二が出演しているのも個人的に嬉しいですね。

このシリーズに細かいツッコミを入れるのは無粋というものなので、何にも考えずお祭り映画として豪華客演を楽しむのが良いかと思います。強い敵が出てきてピンチになると、どこからともなく大量の味方ヒーローがアッセンブルしてきて横並びになってさーっとカメラが舐めるという。そこからの戦闘シーンが若干マンネリになるのも含め、これはもうお約束ですんでね。ワタシは戦隊はあまりわからないですけど、今では有名になったイケメン俳優がでてくるとワクワクしますし、声の出演まで含めると、かなり豪華な出演陣なんですよね。

それ以外のヒーローも、ちょいと新しめのメタルヒーローや、「フォーゼ」劇場版に出てきたイナズマン(「サナギマンは待つ」のナレーション付き!)、キョーダインも出てきましたが、今回はカメオレベル。特にキョーダインの扱いはちょっと悲しかったです。敵役のレイダーは、テレビ版では子供のトラウマになる程怖いキャラでしたが、今回は本田博太郎がガッツリ本田節で演じていて、ややコミカルキャラになってたのが面白かったです。小型ロボットのサイコロンは、最初何がネタなのかと思っていましたが、マドーが出てきてやっとこれか!と。となるとオチも分かるんですけど、まんまと泣かされるというね。あと、森田涼花がしっかり2役やっていてわかってるなと思いました。
  1. 2020/06/25(木) |
  2. アニメ・特撮映画
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オーヴァーロード [シネマ日記]



-Overlord- (2018年/アメリカ)
監督/ジュリアス・エイヴァリー
出演/ジョヴァン・アデポ ワイアット・ラッセル マチルド・オリヴィエ ジョン・マガロ ジャニー・トーファー ピルー・アスベック ボキーム・ウッドバイン

第二次世界大戦中の1944年。ノルマンディー上陸作戦が開始された直後、ボイスら第101空挺師団の兵士は同地のドイツ軍の通信網の要である教会の電波塔を破壊するためにパラシュートで降下、部隊が散り散りになりつつも、生き残った者たちは現地の女性クロエの助けを得て目的地に到着した。そこで一行は、ドイツ軍が住民たちを捕まえては教会に送り込んでいる事を知る。そこはナチスの極秘研究所であり、恐ろしい実験が行われていたのだった…、という話。

あのJ.J.エイブラムス製作の映画ですが、これはもう、是非とも前知識ゼロで観ていただきたいかなぁと。未見の人はそれこそ予告やあらすじや、この感想も読まない方がいい。タイトルは、「ノルマンディーの戦い」の作戦全体の正式名称が「オーヴァーロード作戦」だったことからきてるんでしょうか。何も知らずに観ると、開幕から前半は、敵地へ降下し電波塔を破壊すべく作戦を遂行する部隊の兵士を描く、まさに戦争映画のごときの展開をします。飛行機が攻撃されて炎上し、直ちに降下やむなしとなるシーンの迫力はかなりのものです。

ところが、映画中盤に差し掛かると、どうやら作戦の目的地では秘密の人体実験が行われており、その実験によりゾンビのような人間が生み出されているらしい事がわかります。この辺から何やらホラー映画の様相に変わってくるという、かなり想定外の展開になるんですね。こういう前半と後半のテイストが全く変わって、しかもホラーになるというのが面白い。個人的には「フロム・ダスク・ティル・ドーン」なんかを思い出しますね。

まぁ、要は戦争映画の皮をかぶったゾンビ映画といいますかね。グロシーンもなかなかなんですけど、ワタシとしては謎の薬品を注射すると不死身のゾンビに生まれ変わる、というところがどうも「死霊のしたたり」を思い出してしまいましてね。ただ、こっちの薬品は蛍光オレンジで、生きている人間にも効果があるみたいですけどね。そんなわけで根本的なプロットのアイデア自体はそんなに目新しいものではないですが、史実に基づいた戦争映画からゾンビ映画にシフトしていくのは面白かったです。それゆえツッコミどころもなかなかあるんですけど。

出演している役者が全然知っている人がいないので、誰がどういう運命になるのか全く読めないのは良かったんですが、お約束というかフラグが結構立ちまくってその通りの展開になるのは、もうちょっと工夫して欲しかったかなというところはあります。主人公の性格もよくわからなくて、優しい心を持っているかと思えば結構エグい行動をしたりとキャラが一貫していない感じがするし、単に彼の言動が場をかき乱して悪い展開の方に持っていく元凶になっている感じになっているのがちょっと残念。クライマックスはなかなかアツい展開ではありましたけど、それが理由でイマイチしっくりこない結末ではありましたね。
  1. 2020/06/14(日) |
  2. ホラー映画
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ザ・ファブル [シネマ日記]



-THE FABLE- (2019年/日本)
監督/江口カン
出演/岡田准一 木村文乃 山本美月 福士蒼汰 柳楽優弥 向井理 安田顕 佐藤浩市

その圧倒的な強さにより、裏社会の人間から都市伝説と言われる殺し屋“ファブル”。彼は数々の標的を仕留めてきたが、正体が暴かれるのを恐れた育ての親でもあるボスから「1年間大阪に移住し、誰も殺さず平和に暮らせ」と指示される。彼は「佐藤明」という一般人となり、妹を装った相棒の洋子と共に暮らし始める。社会に溶け込もうとする明は、バイト先の岬と親しくなるが、やがて殺し屋に戻らざるを得ない事態に巻き込まれることになる、…という話。

これは面白かったです!!岡田准一のマジメに見せながらギャグをぶちかます安定の演技は、クドカンのドラマなどで培われた匠の域に達していますね。一転、さすがの身体能力によるキレのあるアクションシーンも素晴らしく、クライマックスは「人を殺さないジョン・ウィック」と言ってもいい、素晴らしい演技を見せてくれます。ハリウッドのアクション映画とくらべても遜色ないんじゃないかぐらいに思いましたね。対するライバルの殺し屋・福士蒼汰の悪役演技も良かったですね。

キャラクターも立っていてみんなイキイキとキレた演技を見せてくれるのが良かったです。好きで観てたドラマの出演者が色々絡んでるのも楽しかったですね。柳楽優弥、山本美月、安田顕は「アオイホノオ」だし、向井理、木村文乃、佐藤二朗は「神の舌を持つ男」、あと、木村了とアバンにチョイ出演でしたが武野功雄とイアン・ムーアが出てきたのは「課長バカ一代」じゃねーかと。

それから、オリラジ藤森は「ウシジマくん」に出てきたキャラそのまんまだし、宮川大輔に至っては、ジャッカル富岡が彼とは全く気づかなかったというね。あと、ラストは佐藤浩市演じるボスと一悶着あると思いましたが…、あれは結局“ファブル”が1人も殺さなかったと言うことだからですかね?いや、面白かったのでホント是非続編作って欲しいです。作るでしょ!!
  1. 2020/06/14(日) |
  2. アクション映画
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カリフォルニア・ダウン [シネマ日記]



-San Andreas- (2015年/アメリカ)
監督/ブラッド・ペイトン
出演/ドウェイン・ジョンソン カーラ・グギノ アレクサンドラ・ダダリオ ヒューゴ・ジョンストーン=バート アート・パーキンソン ポール・ジアマッティ

ロサンゼルス消防局のレスキュー隊員・レイは、娘のブレイクとの仲は良好だが、妻エマとは離婚協議中。時を同じくして、地震予知を研究するカリフォルニア工科大学のヘイズ教授が巨大地震の発生を検知する。そして、彼が警告した通り、カリフォルニア州を巨大地震が襲う。レイは家族を救うため、ヘリコプターで大惨事となった現場に急行するのだが…、という話。

原題の「San Andreas」ってどういう意味なのかと思ったら、カリフォルニア州ほぼ全域を南北に縦走する断層の事なんですね。本当に映像はすごいです。先日観た「ランペイジ 巨獣大乱闘」もそうでしたけど(なんか若干既視感があるシーンが多いです)、ハリウッドの市街破壊映像はもう熟練の域に到達したVFXで特殊撮影の違和感はほとんどないですね。地震描写や津波描写は、3.11を経験してトラウマのある日本人にとっては、ちょっと見るに耐えないところがあるくらいリアルです。

ドウェイン・ジョンソンが超人的な力と強運で家族を救っていく話としては結構ハラハラもできましたし、ちゃんと面白かったです。ただ、ストーリー的にはよくある感じであまり新鮮さはなかったし、災害の規模を考えると描いているのが主人公とその家族界隈のみなので、ちょっと悲惨さとかスケール感とかが伝わってこないんですよね。本当にただのアクション映画になってしまっているというか。あんな大規模地震でとんでもない災害が起きたのに、最終的に良かった良かっためでたしめでたしみたいな終わり方をするのも違和感がありました。

あと、どうしても注目してしまうのが娘役のアレクサンドラ・ダダリオ嬢。ターコイズブルーの瞳がすごくキレイで美人な女優さんですが、どう見てもわざとでしょという、その巨乳を強調したサービス精神溢れる格好が気になって地震で逃げろどころじゃないです。しかもどんどん薄着になっていくというね。こういう映画ではそのサービスいらないのでは??
  1. 2020/06/06(土) |
  2. パニック映画
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アルキメデスの大戦 [シネマ日記]



-The Great War of Archimedes- (2019年/日本)
監督/山崎貴
出演/菅田将暉 柄本佑 浜辺美波 笑福亭鶴瓶 小林克也 小日向文世 國村隼 橋爪功 田中泯 舘ひろし

1933年、海軍の永野修身中将と山本五十六少将は、これからは来る航空戦に備えた航空母艦が必要となり、巨大戦艦は不要となると考えていたが、対する大艦巨砲主義派の嶋田繁太郎少将と大角岑生大臣は、平山忠道技術中将が持ちだした巨大戦艦案に魅了されていた。永野と山本は、平山案の建造予算が不当に安い見積もりである事に着目し、それを証明し論破するために料亭で出会った数学の天才である青年櫂直を海軍主計少佐に抜擢する。櫂と彼の補佐を受け持つことになった田中少尉は、見積もり金額の嘘をあばくために奔走するが、様々な困難に直面することになる…、という話。

原作漫画は未読で観ました。これは結構面白かったです。山崎貴氏が監督しているのでSFXが盛りだくさんかと思いきや、そういったシーンは冒頭の戦艦大和の戦闘・沈没シーンぐらいですが、山崎貴監督はこの作品のために「宇宙戦艦ヤマト」の実写版を作ったんじゃないかというほどこれがまぁ良くできていて素晴らしいです。あとはほぼ人間ドラマですが、それなりに真実味があってフィクションとはいえ面白く、ハラハラドキドキ2時間すっかり引き込まれてしまいました。

戦艦大和を作ることは戦争を引き起こす事になるという信念で、櫂は数字でその案を覆そうと余す事なくその才能を振り絞ります。しかし、結局のところ歴史上戦艦大和は作られているわけで、この映画ではそこをどううまく結末に持っていくのかがポイントだと思うんですけど、一体どうなるんだろうと思ったら、なるほどこれはうまいところに着地したな、という感じです。カタルシスを感じさせながら色々考えさせられる結末でした。

個人的には菅田将暉と柄本佑が最初は反りが合わない感じながら、だんだん心が通じてきてバディになっていくところが良かったですね。彼らの関係が最後にどうなったのか、というのが気になります。あと、櫂と敵対する事になる大和設計者・平山中将役の田中泯が渋くてねぇ!最初鼻持ちならないジジイだなぁ、という感じに描かれながら後半・クライマックスからラストにかけてはどんどん魅力的なキャラになっていくという。素晴らしかったです。
  1. 2020/06/06(土) |
  2. サスペンス映画
  3. | コメント:0
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