クマチュー!!

ミスター・ガラス [シネマ日記]



-Glass-(2019年/アメリカ)
監督/M.ナイト・シャマラン
出演/ジェームズ・マカヴォイ ブルース・ウィリス アニャ・テイラー=ジョイ サラ・ポールソン サミュエル・L・ジャクソン

(多少ネタバレがあるので未見の方はご注意を。)

2000年公開の「アンブレイカブル」と、同じ世界観で描かれた2017年公開の「スプリット」の共通の続編。

「アンブレイカブル」の壊れない男(ヒーロー)と「スプリット」の多重人格モンスター(ヴィラン)、そして彼らを結びつけるミスター・ガラス(黒幕)がいよいよこの作品で対峙するという事で、遂にヒーローシリーズの幕開けか!?と期待して観ました。ダンがいきなり「スプリット」のビーストと対決するので、おぉ!本当にヒーロー映画になるの!?と思ったら、案の定想定外の展開をしましてね。はい。そういう展開ではありませんでした。いや、薄々分かってましたけどね。

前2作の登場人物が今作に登場してくるんですけど、まず「アンブレイカブル」に出演していたダンの息子が成長して出て来てて、よくこんな似てる役者探したなぁと思ったらまさかの本人。しかも親子コンビで自警活動してるのがもうアツイですよね。ダンが自警する格好がなんだか同じブルース・ウィリスが演じた「デス・ウィッシュ」のポール・カージーとかぶるのがなんですけど。この流れで最後まで行ってくれたら!なんてちょっと思ってしまいましたよ。他にも「アンブレイカブル」のイライジャの母親と「スプリット」のケイシーも重要な役どころで再登場しますし、お馴染みのシャマラン監督のカメオ出演すらちゃんと過去作と同一人物に設定してあったりするのはちょっとアガりますね。

過去作の映像も今作にうまくはめながら色々な真相を明かしていくのも、十数年越しの伏線回収みたいな感じでワクワクするんですけど、残念ながらもうちょっと3人の対決を見たかったなぁ、というのが個人的な思い。いや、そういう映画ではないというのは分かってるし、あの結末に持っていくのであれば、そういう展開にするしかないんですけどね。「スプリット」にあった、何がどうなるのかわからないサスペンスも今回あまりなくて、どうもシリーズ的に尻すぼみ感があるんですよねぇ。そこだけがちょっとモヤモヤするのでした。

さて、あの終わり方…。そんな終わり方!?と驚かせながらもどんでん返しで多少のカタルシスを得させておいて、さらにまだ重要なことが解決せず残ってますよという。これは続編はあるんでしょうかねぇ。
  1. 2019/11/17(日) |
  2. サスペンス映画
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ターミネーター:ニュー・フェイト [シネマ日記]



-Terminator: Dark Fate- (2019年/アメリカ)
監督/ティム・ミラー
出演/リンダ・ハミルトン アーノルド・シュワルツェネッガー マッケンジー・デイヴィス ナタリア・レイエス ガブリエル・ルナ ディエゴ・ボネータ

(多少ネタバレがあるので未見の方はご注意を。)

「ターミネーター」シリーズ6作目にして「ターミネーター2」の正統続編、おまけにシリーズ35周年記念作品だそうです。

今回は、監督こそ「デッドプール」のティム・ミラーに任せてはいますが、あのジェームズ・キャメロン自らが製作に復帰!すなわちこれこそが「ターミネーター2」の正しい続編だという事だそうです。というわけで3作目以降の作品はどうやらなかった事になっているようですが、まぁこのシリーズ、歴史がどうにでも改変し放題なので今更どんな続編になってもおかしくないんですよね。本家のお手並み拝見という事で前作「ターミネーター2」をおさらいしてから鑑賞しましたよ!

まずは、冒頭からかなり驚かされますね。こんな展開なの!?という。てっきりサラ・コナーの夢のシーンかと思いましたよ。「エイリアン3」でキャメロンがやられたのをやり返したかのような今までにないパターンで、もうここからどうなるんだ?という感じでしたが、これがびっくりするほど「ターミネーター2」をトレースする。敵ターミネーターの造形も含めてオマージュ満載、なんならリブートといってもいいんじゃないか?というような既視感のある展開をするんですよ。今の映像技術でクオリティもスケールも格段にアップしてますけどね。

サラ・コナーとして久々に再登場したリンダ・ハミルトンは、チョイ役かと思いきやクレジットに最初に登場するほどのメインキャスト!見た目はさすがに老けてましたけど、還暦過ぎてなおバリバリに戦う女性を演じててカッコイイ。登場シーンはかなり痺れます。それにも増して今回新たに登場する女性キャラ2名が魅力的。今作の事実上のメインキャラになるわけですけど、特にそのうち1人は強化型人間というイケメン女子で、この人が敵ターミネーターとスピードアクションを交わすシーンは実にカッコ良く新鮮です。

シュワちゃんは、まぁ「ジェニシス」の時も思ったんですけど、いかに今の齢を重ねた姿でターミネーターとして出演するのに辻褄を合わせるか、それがこのシリーズの命題になってますよね。今回もまぁしょうがないというか、目新しい展開にするにはこうするしかないんだろうなぁというか、なんとかギリギリ納得はできましたけど、彼を出す理由としては、変わってしまった未来との整合性を考えてもかなり無理があるような気はしましたね。

そんなわけで、アクション映画としては十分楽しめましたけど、これがジェームズ・キャメロンが製作に携わるターミネーターの新作なのかと思うと、もうちょっとなんとかならなかったかな?という気もします。予習で観た28年前の「2」が、未だにあんなに面白いんだから…。
  1. 2019/11/10(日) |
  2. アクション映画
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レッド・スパロー [シネマ日記]



-Red Sparrow- (2018年/アメリカ)
監督/フランシス・ローレンス
出演/ジェニファー・ローレンス ジョエル・エドガートン マティアス・スーナールツ シャーロット・ランプリング メアリー=ルイーズ・パーカー ジェレミー・アイアンズ

ロシアのバレリーナ・ドミニカは、怪我により将来の道を閉ざされてしまうが、叔父の手によりスパイ=スパローとしての才能を見出され、アメリカのCIAから情報を得るために暗躍することになる…という話。

ジェニファー・ローレンスがまさに体を張ってセクシーな女スパイを演じる、シリアスな映画です。派手なアクションも銃撃戦もほとんどなく、かなり地味目に話が進んでいきますが、不思議と引き込まれましたね。ジェニファー演じるドミニカの本心が最後まで全く読めないので、本国ロシアにつくのか、敵国アメリカにつくのか、状況が二転三転していくのがサスペンスフルで面白かったです。あと、いろいろ伏線をちゃんと張ってラストのどんでん返しに持っていく流れも良かったと思います。ちょっと分かり辛かったんで、あんまりカタルシスは感じなかったですけどね。拷問シーンはなかなか痛そうで良かったです。

ただ、主人公がスパローとして訓練するシーンは、若干「ホンマかいな」というようなものでしたし、ロシア側の登場人物もロシア人じゃない出演者が英語で会話するので、どっちがどっちの人よ!?と混乱してしまうのがちょっと難ですね。舞台がブダペストとかウィーンとかどっちでもないところがメインなので尚更。まぁ、これがアメリカ映画なのに主役のジェニファー・ローレンスをロシア人として設定しているのがそもそもどうなのよという感じなんですけど。しかも、完全にアメリカ=善・ロシア=悪みたいに描いてるので、ロシアの人が観たらどう思うんでしょうかね?ってのがちょっと心配。

ジェニファー・ローレンスは、個人的には目つきが怖いんでそんなに気になる女優さんじゃなかったんですけど、今回は前髪ぱっつんで、セクシーなスパイにしては体つきがちょっとぼてっとしてるところ(特にお尻)がなかなか良かったと思います。なんなら前半でひっつめ髪にしてる時なんかちょっとカワイイなんて思ったりして。続編作るなら是非観てみたいですね。できればアクションもうちょっと多めにして。
  1. 2019/11/03(日) |
  2. サスペンス映画
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ヘレディタリー/継承 [シネマ日記]



-Hereditary- (2018年/アメリカ)
監督/アリ・アスター
出演/トニ・コレット アレックス・ウルフ ミリー・シャピロ アン・ダウド ガブリエル・バーン

とある一家で、祖母の死後に残された親子に恐ろしい出来事が降りかかる。果たしてその真相は?…という話。

「現代ホラーの頂点」などと実に眉唾な感じで話題になった映画ですが、まぁ、いうほどは怖くないです。怖いのは主役のトニ・コレットの表情ぐらいで、むしろ「嫌な感じ」を見せるのが優れた映画ですね。「うわっ…」ていう。終始画面に禍々しい雰囲気が漂っていて、即物的なビジュアルで見せるホラーというよりは、雰囲気で怖がらせる日本のホラーに結構近い気がしました。劇伴がまた嫌でしてね。なんかずーっと同じテンポで低周波の音が鳴っていて、それもシーンを跨いでずーっと鳴っているかと思えば突然消えているとか、本当に気持ち悪い。違和感と嫌悪感を与えるように敢えて外した付け方をしてる感じですね。

あと、前知識を全く入れずに観始めると、この映画がどんな映画でどんな展開をして終わるのか、全く想像できないんですよ。ひたすらただならない雰囲気で話が進んでいくんです。中盤とあるショッキングなシーンから家族が崩壊して行く様がこれまた嫌でしてね。冒頭で亡くなったお婆さんが精神疾患だったみたいな感じで描かれていて、その娘である母親も、事件を起こした息子もだんだん精神を病んでいくみたいな描かれ方をするので、なんか明らかに普通でない超常現象らしきものが画面上に出てきても、本当の出来事なのか登場人物の妄想なのか全然区別がつかない。そこは良かったですね。

ただ、実はワタシは最後まで観ても良くわからなかったです。エンドロールが流れ始めて「おやおや?」「ナンジャコリャ?」「なんでそうなるの?」という。初っ端からこれ伏線なんだろうなぁというカットやセリフがバシバシ入ってきますが、それがうまく回収されたのかもイマイチわからない。いろんなシーンの解説を読んで初めて「ああそういう事か」と分かりますが、逆に言うと解説読まずに1回観ただけで、この映画で何が起きたか理解できる人は少ないんじゃないですかね。そういう意味で、観る人を選ぶ映画だと思います。
  1. 2019/11/02(土) |
  2. ホラー映画
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U・ボート [シネマ日記]



-Das Boot- (1981年/西ドイツ)
監督/ウォルフガング・ペーターゼン
出演/ユルゲン・プロホノフ ヘルベルト・グレーネマイヤー クラウス・ヴェンネマン

第二次世界大戦の最中、ドイツ海軍のUボートが連合国を攻撃するため出航するが、それは想像を絶する過酷なものだった。彼らは果たして生還できるのか?…という話。

潜水艦内を舞台にしたリアル戦争映画です。いやー、重たい映画でしたね。今ならもうちょっとCGなんかで潜水艦戦をアクション満載で見せるんでしょうけど、なんせ古い映画ですから特撮シーンなんてものもちょっとしかなくて、全編ほとんど潜水艦内の状況だけで様々なシチュエーションを描いていくわけですよ。これが人によっては変化がなくて退屈に思えるかもしれませんけど、もういかにも潜水艦の中という息つまる閉塞感みたいなものがすごい伝わってくるんですよね。

また、そういう描き方なので、敵側のキャラクターは一切出てこない。最後まで姿なき敵と戦う恐怖!みたいな感じなんですよね。これもなかなか今の映画では無い感じで却って新鮮でした。最初は小綺麗だった乗組員たちが、日が経つに連れてどんどん汚い感じになっていって、最後はもう全員髭ぼうぼうで誰が誰やらわからなくなるのもなんとなくリアル感がありました。ただ、「眼下の敵」のような潜水艦vs戦艦の心理的駆け引きみたいなサスペンスはほぼ無いんで、そこはちょっと残念でしたかね。そしてあの衝撃のラスト!これはまぁ見ていただくとして。やはり戦争はダメ!良くない!

あと、この映画いかに「宇宙戦艦ヤマト2199」に影響を与えていたか分かりますね。特に音楽!冒頭ガミラスのテーマそのまんまの音楽が流れてきて思わず笑ってしまいました。まぁ、「ヤマト Uボート風」なんて確信犯的な曲があったり、「わかれ」という曲はそのまんま使ったりしてますからね。あと、次元潜航艇のデザインなんかもまさにUボート風だったり。そういうところに注目して観るのもまた面白いです。
  1. 2019/10/28(月) |
  2. サスペンス映画
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デス・ウィッシュ [シネマ日記]



-Death Wish- (2018年/アメリカ)
監督/イーライ・ロス
出演/ブルース・ウィリス ヴィンセント・ドノフリオ エリザベス・シュー ディーン・ノリス キンバリー・エリス

チャールズ・ブロンソンの代表作「狼よさらば」のリメイク。

オリジナルは、嫁を殺され娘を犯されたブロンソン演じる設計士ポール・カージーが復讐に立ち上がる…、という話でしたが、リメイクである本作は、ポール・カージー役をブルース・ウィリスが職業を医者に変えて演じております。拳銃の取り扱いをYouTubeで覚えたり、街のゴロツキを血祭りに上げるのをSNSに上げられたりするのはなんとなく今風ながらのアレンジですけど、フードかぶるだけの変装で結構派手にやらかすのでこれすぐバレちゃわないの?と思いながら、オリジナルと同じでなかなかバレないんですなこれが。

嫁と娘がどんな目に合うのかはもう分かってるので、最初は観ててなかなか辛いんですけど、いざ復讐を始めるカージーはなかなかサイコパスな感じでして。AC/DCの「BACK IN BLACK」に合わせて銃の練習するとか、この人本当に家族をひどい目に遭わされて悲しんでるの?それでいいの?と心配になる程カジュアルな感じ!しかも今回は外科医なだけに、それを生かした復讐の手段も、医者がそれやるか?ぐらいになかなかにグロくて良かったですね!!

オリジナルは主人公が犯人には全く復讐しないで、街のワルを殺す快感に目覚める狂気!みたいなところが一種不気味でしたけど、今回はしっかり犯人を追い詰めていくもその過程に一種のクレイジーさがあるのがいい感じでした。ただ、そう変えた割にはなんとなく復讐劇としてのカタルシスが少ない気はしましたね。犯人がもうちょっと最恐のワルとして描かれてたら面白かったかも知れないですがそれもなんかあっさりでしたし、ただ、それだと別の映画になってしまうか…。

その分、この映画では警察がなかなか有能に描かれてましてね。かつ、オリジナルと同様、カージーとの関わり合いの描き方が上手くて良かったですね。あと、カージーの弟役でヴィンセント・ドノフリオが出てくるんですが、これがまぁお約束でいかにも怪しげでしてね。この人がどうなるのかっていうのもちょっと見どころなんじゃないですかね。ラストシーンなんかはオリジナルのファンならニヤリとできると思います。賛否はあるとは思いますが、ワタシは結構面白かったです。
  1. 2019/10/27(日) |
  2. アクション映画
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ハーヴィー・メイソン "カメレオン" /ブルーノート東京

2019年10月14日ハーヴィー・メイソンライブ

10/16に、ブルーノート東京で行われたハーヴィー・メイソンのライブに行って来ました。

ハーヴィー・メイソンは、ラリー・カールトンも在籍したことのあるグループ、フォープレイのドラマーとしても有名で、日本のフュージョンミュージシャンにも多数携わっているそうですが、今回はその彼が結成したスペシャル・プロジェクト"カメレオン・バンド"を率いての来日とのこと。とはいえ、ワタシはハービー・ハンコックの方の「CHAMELEON」しか知らない感じでしたが、たまにはブルーノート東京でジャズもよかろう、ということで参加しました。

演奏されたのは正統的なジャズというよりはいわゆるジャズ・ファンク、それもどちらかというとフュージョンに近い感じの曲が多く、割とノリの良いベーシックな曲からメンバーのインプロを聴かせるアヴァンギャルドな曲、黒人男性ヴォーカルを迎えてのメロウな楽曲などバラエティに富んだセットリスト。ワタシが知っている曲は前述の通り「CHAMELEON」ぐらいでしたが、さすがは圧倒的キャリアを誇るベテランドラマーであるメイソンの、力強く繊細なテクニカルなドラムを間近で体感するだけで、知らない曲でも全く問題なく楽しめました。

なお、ステージは向かって左側からピアノ、サックス、ベース、そして右側前方にメイソンのドラムセットという面白い配置になっていました。メンバー全員が実力派の人たちのようで、それぞれのプレイをじっくり見るだけでも楽しいんですが、それを時には見守り、時にはサポートしながらメイソンのドラムが引き立てる感じでした。ワタシ的に特に注目だったのが、紅一点のサックス奏者、ヘイリー・ニスワンガー!アー写ではロングヘアーですが、舞台に登場した彼女は超ベリーショートの男前美人!まだ20代だそうですが、小柄な体で無茶苦茶カッコイイサックスプレイを聴かせてくれました!これぞ目と耳の保養!!

そんな感じで約1時間半、お酒を飲みながら間近で素晴らしい演奏をまったり堪能する事ができて幸せでした。またいつかこんな感じの上質な音楽を、ブルーノート東京に聴きに行きたいですね!

  1. 2019/10/26(土) |
  2. ライブ
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ゾンビ革命 -フアン・オブ・ザ・デッド- [シネマ日記]



-Juan de los Muertos- (2011年/スペイン、キューバ)
監督/アレハンドロ・ブルゲス
出演/アレクシス・ディアス・デ・ビジェガス ホルヘ・モリーナ アンドレア・ドゥーロ アンドロス・ペルゴリーア

キューバの首都ハバナに突如ゾンビが大発生!失業中ながら呑気に暮らしていたフアンと能天気な仲間たちは、これはチャンスとばかりにゾンビ撃退を請け負う商売を始めるのだが…、という話。

いわゆるゾンビ・ホラー・コメディです。全く期待せずに観ましたが、これは思わぬ拾い物。個人的には結構面白かったです!ホラーとしては全く怖くないし、そっちを期待すると肩透かしを食らいますが、ブラックジョークに下ネタ満載な悪趣味スラップスティックコメディと思って観るといいと思います。とりあえず最初の方は自分は何の映画を見てるのかわからないほど呑気に話が進むんですけど、ゾンビが出て来ても全くその雰囲気を変えずに物語が進行していくのがいいですね。

主人公のコンビがひたすらオバカなんですけど何故かやたら強くて、周りがゾンビになっても全く動じずというか、逆にこれ幸いと撃退商売を始めるとか、普通に考えてもないでしょ!というシュールな展開がひたすら続いていくのがクセになります。物語が進展しそうになっても速攻で水の泡になるし、ここからすごいゴアシーンが始まりそう!というところで、停電で画面を真っ暗にして音だけにしたりとかやりたい放題!!撃退の武器も銃器とか使わずに、船のオールとかヌンチャクとかでまったり戦いますからね。

後、主人公の娘が結構可愛いんですけど、突如目覚めてゾンビを撃退し始めるのはミラ・ジョボヴィッチ的だったりして。味方がゾンビになるとか車のエンジンがかからないとかお約束展開もあるし、友情や親子愛などちょっとだけ感動させてくれたりもあり。特にエンドクレジットの止め絵アニメの展開は最後まで見ると結構アツいんですよ(ただ、そこ本編で描かないのかよという)。ゴアを極めて笑えるというタイプのホラーコメディでもないんですが、とにかく、ゆる〜いゾンビ映画を見たい人ならどうぞという感じの映画です。
  1. 2019/10/22(火) |
  2. ホラー映画
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「宇宙戦艦ヤマト2202」コンサート2019 ソノ・トキ・キミ・ト/Bunkamuraオーチャードホール

2019年10月14日ヤマト2202コンサート

10/14に、渋谷のBunkamuraオーチャードホールで行われた「「宇宙戦艦ヤマト2202」コンサート2019 ソノ・トキ・キミ・ト -Close to you tonight-」に行って来ました。

アニメ「宇宙戦艦ヤマト2202」の音楽や主題歌を生演奏で聴くことができるこのコンサート、オーチャードホールでの開催という事でフルオーケストラかなと思っていましたが、実際は小規模でカジュアルないわゆるサロンコンサートの趣でした。最初に舞台上の編成が非常に少ないのを見て「あれ?」と思いましたし、演奏が始まっても若干の違和感を感じていたのですが、コンサートが進むにつれて、独自のアレンジを楽しめたり、小編成で大編成の劇伴に可能な限り近づけた演奏に心打たれたりと、非常に楽しくそして興味深く鑑賞することができた感じです。

ライブ自体は前半にエンディング主題歌パート、中盤からBGMアレンジパートと分かれていて、ほぼ1曲ごとに歌い手さんや作曲の宮川彬良さんと、司会の中村繪里子さんが曲についてトークするという進行でした。このため、歌とトークの割合はほぼ1:1で、2時間半の公演時間に対して曲数自体は少ない感じでした。

白色彗星のテーマのピアノアレンジを含む序曲の後、エンディング主題歌パートではありましのさん、星野裕矢さん、そして声優の山寺宏一さんが登場、エンディング主題歌を歌唱しました。みなさん上手でしたが、個人的にはあの山ちゃんの生歌で「大いなる和」が聴けたのに感動しましたね。声の出がすごいというか、本当に上手い。感動しました。演奏のS.E.N.S Projectの武沢さんとの件で「安全地帯」のネタでひと笑い取るのもさすがです。

ここからBGMアレンジパート。彬良さんが作曲した新曲から軽快に始まり、吹奏楽部だったという中村さんに「美しい大海を渡る(イスカンダルのテーマ)」のメインテーマをフルートで吹かせるというコンサートならではの趣向を挟みながら、最初の見どころ「白色彗星メインテーマ」。オーチャードホールにはパイプオルガンがないので、チェロの溝口肇さんをはじめとする特別編成でロマ風アレンジ。これが大迫力の演奏で本当に大興奮しました。

もう一つの見どころが「デスラー襲撃」「ヤマト渦中へ(ブンシャカ)」そして絶対に聴きたかった「果てしなき戦い」のメドレー。少ない編成なのに、聴いていてるとフルオーケストラで聴いているのではないかと錯覚するような熱演。コーラスでメインテーマを入れる事で分厚さを増すアレンジの妙にも感服いたしました。

そして山ちゃん再登場!!まさか「ヤマトよりを愛をこめて」を歌唱するのでは?と思いきや、何と「大いなる愛」の演奏に参加!あの素晴らしい声でメインメロディーをスキャットで独唱するという想定外のアレンジに、何が起こっているのかわからないほどの感動を覚えました。これはすごかった。

さらに、真打ち平原綾香さんが登場し、「Great Harmony」を披露。ワタシがリメイクヤマトの主題歌では最も好きなこの曲を、あの絶対的な歌唱力で生で聴けるとは…。もう感動の嵐でございました。この曲は平原さん自身ほぼライブで初歌唱という事だそうで、歌後のトークでもお父上であるサックスの平原まことさんとの共演や、宮川家と平原家の脈々と続く関係性の話などが聴けて楽しかったです。

最後に福井さんが登場して「2202総集編」「2205」の新情報を発表。特に「2205」はラフ設定のチラ見せがあってどよめきが起ってましたね。ラストは演奏者と会場の観客とで、"カラオケで"「宇宙戦艦ヤマト」主題歌を合唱。ささきいさおさんがいないのが残念でしたが、オーチャードホールの客席で全力で歌うという貴重な体験をしました。

なお、彬良さんは「ヤマト」の交響組曲への火がついてしまって、いずれ何らかの形にしたいとおっしゃっていたので、そちらも期待したいですね!

  1. 2019/10/22(火) |
  2. ライブ
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若おかみは小学生! [シネマ日記]



(2018年/日本)
監督/高坂希太郎
出演/小林星蘭 水樹奈々 松田颯水 薬丸裕英 鈴木杏樹 ホラン千秋 設楽統 山寺宏一

交通事故で両親を亡くした小学生の女の子が、祖母の経営する温泉旅館に引き取られ、若女将として奮闘するという話。これはあかんやつでしょ!泣くでしょこんなの!素直に笑えて感動できる、本当にいい映画でしたよ。

前提として原作もテレビアニメも知らないんですが、まずタイトルとメインキャラクターのデザインで騙されますよね。普通の大人はあれでもうチェック対象にも入らない感じ。でもSNSのおかげでこれはいい映画だぞと拡散されて口コミが耳に入るようになって、調べるとスタッフに監督の高坂希太郎氏や作画監督の廣田俊輔氏など、そうそうたるアニメの名作たちに携わった人の名前があるわけですよ。

じゃあ機会があれば観てみよう、というわけで今回観たわけですけど、これ劇場で観てたらやばかった。もう号泣ですよ。確かに歳取って緩くなってますけどね。大体は笑えるシーンが多いんですけど、所々揺すぶってくるシーンがあって、特にクライマックスにやってくる、主人公の辛いバックグラウンドによる感情が爆発するシーンでもうダメ。涙腺崩壊です。

あと、アニメ自体も丁寧に作ってありましてね、動きも美術も極上。監督の高坂希太郎氏がジブリ関係のアニメに多く携わっているだけあって、思った以上にジブリテイストだったのにも驚きました。メインキャラだけのポスターとか見ると絶対そんな作風だと思わないですよね。ただ、最近のジブリ作品で泣いたことはないので、やはりストーリーが琴線に触れるといいますかね。さっくり1時間半ぐらいできちんとまとまってるのもいいです。

それから、タレントがアニメの声を当てるとガッカリしがちですが、主人公役の小林星蘭ちゃんと水領さん役のホラン千秋さんがびっくりするほど上手かったのは驚きました。これは声優で全然イケる!バナナマン設楽さんも結構味があって良かったですね。でも一番いいところに山寺さん登場で、安心の演技で全部持っていくというね!そういうツボをついてくるところも良かったです。

とにかくいい映画ですので、未見の方にはぜひオススメしたいです!
  1. 2019/10/20(日) |
  2. アニメ・特撮映画
  3. | コメント:0
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