クマチュー!!

バッドボーイズ フォー・ライフ [シネマ日記]



-Bad Boys for Life-(2020年/アメリカ)
監督/アディル・エル・アルビ ビラル・ファラー
出演/ウィル・スミス マーティン・ローレンス ガブリエル・ユニオン ヴァネッサ・ハジェンズ アレクサンダー・ルドウィグ ジョー・パントリアーノ

無鉄砲で正反対の性格だが正義感が人一倍強いはみ出し刑事・マイクとマーカスの2人も歳を取り、初めての孫を得たマーカスは警察を引退することを決意する。一方マイクは、エリート刑事陣から成るチーム“AMMO(マイアミ市警特殊部隊)”に加わるが、生意気な若手に手を焼いていた。ある日マイクは何者かに銃で撃たれ重傷を追う。九死に一生を得たマイクはマーカスに「これが最後だ」と協力を仰ぎ、最初は難色を示していたマーカスもやがて彼の熱意に打たれ、コンビを復活して敵に立ち向かう…、という話。

前作の「バッドボーイズ2バッド」は劇場で観ましたけど、まぁ17年も前の映画なのでほぼ内容は忘れてしまってました。…が、やってることは変わらない上に前作との関連性とかはほぼどうでも良くて、シリーズ観てなくても全く問題無いです。ジョー・パントリアーノなんか1作目からずっと出ていたりして、その辺り思い入れのある人には今回の作品は思うところもあるんでしょうが、良くも悪くもそう言う映画という事ですね。ちょいグロありのギャグが笑えないのも相変わらず。

つまらなくはなかったですよ。普通に面白く観れました。ただ、至って普通のバディムービーなんで、ちょっと拍子抜けしてしまいましたかね。まぁ、ロートルが活躍する映画なんでしょうがないんですけどね。新人とのいがみ合いとか、長いシリーズとかではよくあるパターンですけど、これまたあっさりしてましてね。何より敵がマザコンってのがちょっとと言う感じですよ。最後にとってつけたような真相が発覚しますけど、それもまぁ、なんだかなという感じです。
  1. 2021/04/10(土) |
  2. アクション映画
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ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密



-Knives Out- (2019年/アメリカ)
監督/ライアン・ジョンソン
出演/ダニエル・クレイグ クリス・エヴァンス アナ・デ・アルマス ジェイミー・リー・カーティス トニ・コレット クリストファー・プラマー

犯罪小説家ハーラン・スロンビーが、彼の豪邸で家族を招いて開催された誕生日パーティの夜に、自室で喉を切られて死んでいるのを発見される。警察は自殺と判断するが、何者かに雇われてやってきた私立探偵のブランが調査に乗り出すと、家族全員がハーランを殺したとしてもおかしくないと思われる事情を抱えている事が分かる。さらにハーランの遺書には、彼が看護師のマルタに全財産を与えようとしていた事が書かれており、家族一同は動揺する。ハーランの死は自殺なのか?他殺なのか?…、という話。

(多少ネタバレがあるので未見の方はご注意を。)

これはなかなか面白かったですねぇ。最初は被害者の家族全員が怪しい、という謎解きミステリーの様相でこれを最後まで引っ張るのかと思いましたが、結構早い段階で真実が判明して、後は倒叙的に話が進行していき、なぜハーランが死に至ったかが描かれていくように変化します。とまぁ、これ以上言うと本当にネタバレになってしまいますが…。

大富豪の長が莫大な財産を残して死に、その相続で家族が一悶着を起こすと言うのは横溝正史の「犬神家の一族」がなんとなく思い起こされます。ダニエル・クレイグの探偵役も、ジェームズ・ボンドとはうって変わった飄々とした感じで、金田一耕助っぽくてこれはこれでいいですね。

他の登場人物のキャラ設定も(多少コメディに寄っているのでツッコミどころはあれど)よくて、看護師のアナ・デ・アルマス(「ブレードランナー 2049」のジョイ!)はカワイイし、クリス・エヴァンスはキャップを露ほども思い起こせないクズ男を好演!探偵ブランシリーズの続編を期待したいところです。(…と思ったら続編はNetflix?え〜。)
  1. 2021/04/08(木) |
  2. ミステリー映画
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ウォッチメン



-Watchmen- (2009年/アメリカ)
監督/ザック・スナイダー
出演/マリン・アッカーマン ビリー・クラダップ マシュー・グッド ジャッキー・アール・ヘイリー ジェフリー・ディーン・モーガン パトリック・ウィルソン

1930年代からスーパーヒーローの集団が犯罪者たちと戦っていたアメリカ。彼らの多くは様々な理由でヒーローの座から退き、次世代のヒーロー集団であった“ウォッチメン”も1977年に条例により活動を禁止された。米国とソ連が核戦争に突入しかねない状況下となっていた1985年のある日、それぞれ新生活へ移っていた元ヒーローのうちの一人、コメディアンが死亡する。元“ウォッチメン”のロールシャッハは、その死に疑念を抱き、元ヒーローたちの周辺を調べ始めるのだが…?、という話。

2013年から始まったDCエクステンデッド・ユニバースの1作目「マン・オブ・スティール」の監督・ザック・スナイダーが、それに先駆けて製作したスーパーヒーロー映画。1980年代のヒーローを描くDCコミックの忠実な映画化とのことですがワタシは未読。ヒーローの政治的関与や、誰がヒーローを見張るのか?という問題定義も含めて、現在のアメコミヒーロー映画のテーマが描かれていて驚きました。この映画が作られた2009年というと「アイアンマン」が公開されたばかり、「アベンジャーズ」以前なわけですから、もしかしたらここからMCUより先にDCエクステンデッド・ユニバースが始まっていてもおかしくないくらいですよね。

この映画に出てくるヒーローは、ワタシはロールシャッハの名前を知っていたぐらいであとはほとんど知りませんし、時代設定やテーマを見た限り「シン・シティ」風味の渋い映画なのかなと思っていましたが、冒頭のコメディアン殺害シーンからかなりスタイリッシュなアクションがあるし、出てくるキャラクター含めて思った以上にスーパーヒーロー映画だったのに驚きました。ヒーロー殺害は誰が主犯者か?みたいな謎解き要素もあったり、映像表現もどんどん宇宙レベルで壮大になっていくのも意外でしたね。3時間近くあってまぁ長いんですけど(途中結構ダレる)、それでもほぼ飽きずに最後まで観れたんで、個人的には概ね面白かったという感じです。

今後はDCエクステンデッド・ユニバースと関係してくるという噂もあるようですし、そうなるとMCU的に盛り上がる可能性もありそうで、それはそれで楽しみですね。
  1. 2021/04/04(日) |
  2. アクション映画
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ラプラスの魔女



(2018年/日本)
監督/三池崇史
出演/櫻井翔 広瀬すず 福士蒼汰 玉木宏 リリー・フランキー 豊川悦司

硫化水素ガスの中毒による死亡事件が全く違う場所で発生し、警察は連続殺人を疑うが、地球化学の専門家・青江教授は、意図的に致死量の硫化水素ガスで殺人を行うことは不可能だと否定する。しかし、自然現象を正確に言い当てる謎の女性が現れ、青江教授は自分の確信が揺らぐのを感じる。果たして真犯人はいるのだろうか?…、という話。

東野圭吾原作の映画化ということで観てみました。不可能と思われる殺人を学者が解決するという、いわゆる「ガリレオ」的な話かと思っていたんですが、全く違っていた!個人的にはちょっと期待していただけになんだこりゃ!?という感じです。これはミステリーではないし、かといってサスペンスとしてもリアリティがない。シチュエーション的には謎解き風にはなってますけど、突拍子なさすぎてちょっとツッコミどころ満載でしたねぇ。

最も残念なのは、キャスティングである程度展開が想像できてしまうところですけど、それでもねぇ。最初の方はこれ一体どうなるの!?感が良くて、なかなか面白かったんですけど、それがどんどん後半になっていくと冗長なシーンが多くなって退屈になっていくという。とにかくテンポが良くないと感じました。刑事役の玉木宏も、メインで活躍するのかと思いきや何のために出てきたの?というキャラになってるし、高嶋政伸の方がよっぽど重要キャラだというね。

あと、エンドロールで三池崇史監督だったのに初めて気づいたんですけど、三池監督がこんな映画撮ったの?と逆に驚きましたよ。
  1. 2021/04/03(土) |
  2. サスペンス映画
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シン・エヴァンゲリオン劇場版:||



-EVANGELION:3.0+1.0 THRICE UPON A TIME- (2021年/日本)
監督/庵野秀明 鶴巻和哉 中山勝一 前田真宏
出演/緒方恵美 林原めぐみ 宮村優子 坂本真綾 三石琴乃 立木文彦 石田彰

観ました。完結したのかどうかとか、面白かったか面白くなかったか、何を書いてもネタバレになるかと思いますので何も書きません。

観てない人は、ネタバレ回避がストレスになるので、すぐさま観に行きましょう!!
  1. 2021/03/27(土) |
  2. アニメ・特撮映画
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チャッピー [シネマ日記]



-CHAPPiE- (2015年/アメリカ)
監督/ニール・ブロムカンプ
出演/シャールト・コプリー デーヴ・パテール ワトキン・チューダー・ジョーンズ ヨ=ランディ・ヴィッサー ホセ・パブロ・カンティージョ シガニー・ウィーバー ヒュー・ジャックマン

近未来のヨハネスブルク。南アフリカ政府は治安維持のため、大手兵器メーカーから攻撃用ロボットを大量に購入する。ロボットの設計者であるディオンは、自分が開発した人工知能ソフトの優秀さを証明しようとするが会社に認められず、廃棄予定であったロボット1体を密かに家に持ち帰り実験しようとする。だがその帰路の途中、ディオンは彼からロボットのリモコンを奪おうとしたギャングのニンジャ、ヨーランディ、アメリカに拉致され、その場を切り抜けるためにロボットに人工知能ソフトをインストールする。ロボットの知能はまだ純真無垢の赤ん坊のようであり、ギャング達にチャッピーと名付けられる。チャッピーはディオンとギャング双方から教育を受けることになり、困惑しながらも驚異の速度で学習していくのだが…、という話。

ニール・ブロムカンプ監督の「第9地区」は独創的なアイデアとオマージュにあふれていて面白かったですが、次作の「エリジウム」は若干高みに行ってしまったなという感じで微妙でした。それに続く今作は、「第9地区」の雰囲気にちょっと戻った感じですね。ロボットにAIを導入して、一般人とギャング双方から教育したら、どういう風に学習していくのか?というシミュレーション的なストーリーは、最初はありきたりかなとも思ったんですけど、想像したものより斜め上をいく展開をして面白かったです。ロボットの動きもCGなんでしょうが実写と違和感なくマッチしていて良かったですね。

脳波関連の設定など、色々と結末を想像させる伏線が散りばめられているんですけど、その想像を大胆に裏切る展開をして、そんな結末に持っていくの!?とちょっと驚きました。この辺はさすがだと思いましたね。それから、実在のアーティストのメンバーを実名で起用したギャング3人組は、なかなか個性的で良かったです。単なるヤラレ役かと思ったら超重要キャラ!最初なんだこいつら!?と嫌悪感しかないんですけど、最終的に彼らに泣かされるとは思わんでしたよ!そういう意外性も良かったです。そんな中、シガニー・ウィーバーやヒュー・ジャックマンを脇役や悪役に配しているのがこれまた異色。彼らのような主役級の俳優を、そんな使い方する!?という、いわば無駄遣いしているのもいいですね。

ただ、近未来設定とはいえ、出てくるロボットの機動性能がびっくりするほど高性能すぎるのと、AIの成長が著しいながら、こんな教育の仕方でここまで高速に成長する?というのは、設定というか描き方が若干雑な感じがして気になりましたね。あと、ブロムカンプ本人が言及しているように、主役のロボットのデザインが「アップルシード」のブリアレオスっぽいのは苦笑してしまいますし、ライバル社員が導入する攻撃ロボット「ムース」は、その出自や若干コマ撮りっぽい動きも含めて「ロボコップ」に出てくるED-209に似てたりするんですけど、これもオマージュなんですかね。
  1. 2021/02/14(日) |
  2. SF映画
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ジェミニマン [シネマ日記]



-Gemini Man- (2019年/アメリカ)
監督/アン・リー
出演/ウィル・スミス メアリー・エリザベス・ウィンステッド クライヴ・オーウェン ベネディクト・ウォン

アメリカ国防情報局(DIA)から仕事を請け負うスナイパーのヘンリーは、腕の衰えを感じて引退を決心する。そんな中、彼は最後の標的がテロリストではなく分子生物学者だった事を知り、さらにレンタルボート屋で知り合ったダニーという女性に監視されていることに気づく。ダニーに正体を見破った事を伝えたその夜、ヘンリーは暗殺部隊に襲われ、巻き込まれたダニーとともに逃亡するが、逃亡先で謎のスナイパーから命を狙われて動揺する。若き日の自分にそっくりで同じ能力を持つそのスナイパーの正体は、なんとヘンリーのDNAを持ったクローンだった。そして、ヘンリーはその裏で暗躍する謎の組織“ジェミニ”の存在を突き止めるのだが…、という話。

昔の仲間から裏切られ、命を狙われて逃亡しながら逆襲するというテーマは、この手のアクション・サスペンスでは結構ありがちではありますけど、ワタシは大好物なのです。この作品は、その流れを踏襲しながら、さらに"クローンものSF"という、これまたよくある要素を加えてます。"クローンもの"というと、1人2役で合成のパターンが一般的で、それだけだと全く目新しさはないですけど、今作はクローンを若い自分に設定していて、最新のデジタル技術を駆使して実年齢のウィル・スミスと、完全CGの若いウィル・スミスを共演させているのがポイントですね。これがどこからどう見てもCGの違和感が全くなくて、映像に関しては本当にすごいと思いました。

ストーリーも、冒頭の狙撃シーンから謎の暗殺者との対決、逃亡後にクローンの自分と最初に対峙してバイクチェイスをするあたりまでは、サスペンスフルでテンポもよく、結構面白いと思ったんですが、中盤からびっくりするほど尻窄みになっていって、クライマックスがまぁ盛り上がらなかったですね。2時間もあるのに展開に起伏がほとんどなくて内容が薄々なのにも驚きました。アクションも思ったより少なめでしたし。不評が多いのは聞いてましたけど、これは確かにそう言われるわな、という感じです。中盤のアクションを後半に配置するとか、もうちょっと盛り上げのバランスを考えて欲しかったです。後、カタルシスもなさすぎなので、ラスボスとの決戦はもっと盛り上げて!!映像はすごいのにホント惜しいです。

そういえば、ヒロインのメアリー・エリザベス・ウィンステッドは、常々鈴木杏ちゃんに似てるなぁとか思ってまして、今作もそうなんですけど、だんだんシガニー・ウィーバーみが出てきた感じがしますね。「エイリアン」の新作とかスピンオフで、リプリーの娘のアマンダを出す事があったら、ぜひ彼女をキャスティングして欲しい!
  1. 2021/02/13(土) |
  2. アクション映画
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スケアリーストーリーズ 怖い本 [シネマ日記]



-Scary Stories to Tell in the Dark- (2019年/アメリカ・カナダ)
監督/アンドレ・ウーヴレダル
出演/ゾーイ・マーガレット・コレッティ マイケル・ガーザ ガブリエル・ラッシュ オースティン・ザジュール

1968年のペンシルベニア州。ステラ、オギー、チャックの仲良し3人は、ハロウィーンの夜に偶然出会った青年のラモンと町外れにあるいわくつきの廃墟へ忍び込み、さまざまな怪談が書き記された一冊の奇妙な本を見つける。作家志望のステラはその本を持ち帰り読み始めるが、そこに新たな章が書き加えられるとともに、その物語の記述通りに次々と恐ろしい出来事が起こり始める…、という話。

ギレルモ・デル・トロが幼少期に読んだ、怖い児童文学を映画化したというホラー映画です。うーん、なんでしょ。デル・トロ氏が製作に関わっているという話題性の割には、思いの外普通なホラー映画という印象が拭えない。原作があるようなのでそこはあまり逸脱できなかったのかもしれませんが、ちょっと物足りない感じでしたかね。冒頭から物語が転がり始めるまでがあまりにもスタンダードすぎてやや退屈といいますか、もっと不穏な雰囲気を全体に出して欲しかったし、佳境に入っても恐怖表現にそれほど斬新さがないんですよねぇ。ワタシ的にはホラーとしては怖さも驚きもあまりないのは残念でした。

いわくつきの館に忍び込んで、呪いのかかった本を持ち出したことによって、その本に書かれる通りの恐ろしい目に遭う、というのは、ありきたりな題材ではありますけど、料理次第ではいくらでも面白くできると思うんですよ。その点、主要人物に襲いかかる恐怖の表現は、それぞれ違っていて中にはそれなりに光るものもあって。特にほっぺたにどんどん大きくなる腫れ物ができるシーンや、赤い部屋でおぞましい容姿の長い髪の女にとり囲まれるシーンはなかなか気持ち悪くて良かったです。でも、それぐらいなんですよ。最後に出てくるジャングリー・マンなんかはもう完全にクリーチャー・ホラーでちょっとやりすぎ感がありましたねぇ。

結局リアルなのかファンタジーなのかよく分からない話になった上に、クライマックスの展開も一応謎解き要素を入れながらも「お、おう、そうなのか…」という感じであっさり終焉し、これじゃ犠牲になった(特に善良な)人がなんとも救われないというか。まだ終わってません的な匂いを醸し出しながらも、なんだかモヤモヤさせる映画でした。それこそ恐怖の元凶となった少女の怨恨を、もっとスッキリ浄化するようにストーリーを作り込んであったら良かったんじゃないですかねぇ。主演のゾーイ・マーガレット・コレッティはなかなか個性的なファニーフェイスで、メガネ姿が可愛いかったです。
  1. 2021/02/11(木) |
  2. ホラー映画
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アド・アストラ [シネマ日記]



-Ad Astra- (2019年/アメリカ)
監督/ジェームズ・グレイ
出演/ブラッド・ピット トミー・リー・ジョーンズ ルース・ネッガ リヴ・タイラー ドナルド・サザーランド

近未来。宇宙飛行士のロイは、宇宙空間にある軌道施設での作業中に、地球を襲った巨大なサージ電流により危うく命を落としかける。ある日、アメリカ宇宙軍上層部に招集されたロイは、かつて初の太陽系外有人探査計画の司令官として宇宙へ旅立ち、その後消息を絶った父のクリフォードが実はまだ生きており、彼が今なお続行中の実験のせいでサージ電流が生じているという極秘情報を聞かされて驚く。このままでは太陽系に壊滅的危機が訪れることを知ったロイは、父の実験を止めるために宇宙へと旅立つ…、という話。

実に静かなSF映画。結構サスペンスフルな事は色々起こるんですけど、その割にお話がとても淡々と進行していくのが賛否両論ありそうですね。夜中に酒を飲みながら観たら寝落ちしてしまう事確実だと思いますが、大画面でいい音で観ると、この静かさが実にクールで、まるで宇宙空間にいるように感じられていいんですよ。「ゼロ・グラビティ」なんかちょっと彷彿とさせましたね。もう、世界に浸れるという意味では素晴らしかったです。哲学的で難解かと思いきや、それほどでもなくて話にはいっていきやすいのも意外でした。

ブラッド・ピット演じる主人公が感情もあんまりないようなキャラクターで、彼のモノローグでストーリーが紡がれていくんですけどこれがまた淡々としてましてね。エンタメ性がほぼないんですけど、こういったシリアスSFは嫌いじゃないんですよね。ただ、もっとあっと驚く結末があると思いきや、結構普通なオチで、しかも思った通りの終わり方をするのが逆に驚きました。シリアスSFの割にはこんな事アリ?という超展開がややあって、そこはもうちょっと詰めて欲しかったところです。
  1. 2021/02/07(日) |
  2. SF映画
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アクアマン [シネマ日記]



-Aquaman- (2018年/アメリカ)
監督/ジェームズ・ワン
出演/ジェイソン・モモア アンバー・ハード ウィレム・デフォー パトリック・ウィルソン ドルフ・ラングレン ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世 ニコール・キッドマン

海底帝国アトランティスの女王アトランナと、人間である灯台守のトムの間に生まれたアーサーは、超人的なスーパーパワーをアトランナから受け継いでたくましく成長する。ある日、海賊から潜水艦を守ったアーサーの元に、海底国ゼベルの王女・メラが訪ねてくる。アトランティスの王でありアーサーの異父弟オームが海底すべての軍事力を集結し、自然を荒らす地上人に戦争を仕掛けようとしているというのだ。アーサーは彼の暴走を止めるべくメラとともにアトランティスに向かうのだが…、という話。

『DCエクステンデッド・ユニバース』シリーズの第6作品目。「ジャスティス・リーグ」で既に登場したアーサー・カリー=アクアマンを主人公に据えていますが、前作のように他のヒーローが出てくるわけではなくて、完全に彼の世界だけを描く独立ストーリー。ステッペンウルフを倒したことに言及されているので、時系列的には「ジャスティス・リーグ」の後にあたるようですが、アクアマンのキャラを掘り下げて生い立ちから描いていく作品になっていますね。

いわゆる「海のマイティ・ソー」的な感じはどうしても否めないんですけど、冒頭の潜水艦戦からツカミはバッチリですし、海の世界を描く映像はそれなりに美しく、アクションも海だけではなく陸海空満遍なく描いてあって飽きさせません。まぁ、途中からヒーローものというよりも、インディ・ジョーンズやトゥーム・レイダー的なお宝探しの冒険活劇になってしまうんですけど、面白かったんでいいです。

ただ、こういうヒーロー映画に突っ込むのは野暮なのはわかってるんですけど、MCUに比べるとちょいちょいそうなの?それでいいの?という雑な展開をするのでそこがちょっと残念でしたかね。特にラストは…、あれだけ大げさにしっちゃかめっちゃかやった割には、随分あっさりと放り投げたな、という感じで。エンドロールでは続編を示唆するようなシーンが見られましたが、はてさて…?
  1. 2021/02/07(日) |
  2. アクション映画
  3. | コメント:0
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