クマチュー!!

龍三と七人の子分たち [シネマ日記-987]

龍三と七人の子分たち [Blu-ray]

(2015年/日本)
監督/北野武
出演/藤竜也 近藤正臣 中尾彬 安田顕 萬田久子 ビートたけし

引退した元ヤクザたちが、オレオレ詐欺などで街にはびこる新興の悪徳企業を成敗すべく立ち上がるという話。世界のキタノの映画っていう事でですね、いや、実は北野映画はほとんど観た事ないんスけどね、期待して観たんですよ!う〜ん、面白くないわけじゃないんですけど、思ったほどではという感じ。ハードルが上がりすぎたんですかねぇ!

時代遅れのジジイたちが小生意気な若者をギャフンと言わせる。このテーマだけでもうワクワクしちゃうじゃないですか!ジジイがその経験や知識、技術や人脈を駆使して、ダイハードばりに悪者を小馬鹿にしながら成敗するとかね、もう素晴らしいカタルシスが得られるんだろうな、と思って観たわけですけど、そうでもなかった。なんかこのおじいちゃん達、過去に何人殺しただの、何年ムショに入ってただの、そこだけが自慢のモウロクしちゃってるじいさん達なんですよ。てなると、もう悪者を懲らしめるのも、本当にたまたま運が良くてそうなっちゃったという感じなんですよね。

それならそうで、もうジジイが全く意図しないところで話が転がって、悪者がどんなに悪どい逆襲をしようとすべてジジイ側に幸運が味方して悪者ギャフン!っていう、全編明るい話にしちゃえばとも思ったんですけど、そうでもなくてなんか重い展開もあったりして…。ブラックなユーモアもあるけど、なんか笑えなくてですね…。ギャグにしても悪ふざけが多くて、なんでそうなるんだ!ていう展開もあったりしてちょっと乗れなかったですよねぇ…。

特にクライマックスと結末がね、イマイチスッキリしない終わり方でモヤモヤ…。それが「北野映画」と言われてしまえば、それまでなんですけど…。
(WOWOW)
  1. 2016/08/16(火) |
  2. 映画(コメディ)
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インシディアス 序章 [シネマ日記-986]

インシディアス 序章 [Blu-ray]

-Insidious: Chapter 3- (2015年/アメリカ)
監督/リー・ワネル
出演/ダーモット・マロニー ステファニー・スコット リン・シェイ リー・ワネル

悪霊にとりつかれた女子高生のため、一度は引退した霊媒師が除霊すべく再び立ち上がるという話。びっくりホラー・「インシディアス」シリーズの第3作ですけど、時系列的には1、2作目より過去に遡り、いわゆる前日潭的な話となってました。つまり、あの霊媒師トリオが結成するいきさつとなったエピソードなんですね!まさにホラー版BTTFのような流れを汲んでる感じ!

今作はまさにオバケ屋敷ホラーというか、静寂の後で大きな音で脅かすというパターンがやたら多い!最近のホラーでこれをやるとマンネリととられるからか、わざと一旦タイミングをはずして驚かせるものが多くなってきた感じですが、この映画は実に正統的。くるぞ、くるぞ、というタイミングで必ず「ドカン!」とくるんですよ!分かってるんだけどやっぱりビクっ!となっちゃう。自分はホラー観すぎて若干感覚がおかしくなってましたんで、逆にこういう方がホラーらしいというか、普通の人でも正しく怖がる事ができるホラーの佳作だと思いましたね!

その他はまぁなんとなくやってる事は前2作とそんなに変わらないですけど、ショッキングシーンが「ファイナル・ディスティネーション」的だったり、ちょっと悪霊に取り憑かれて「エクソシスト」チックになったり、悪霊の造型が「サイレント・ヒル」ばりにエグかったりと、最新作ならではの工夫がこらされてて良かったと思います!今回、幽体離脱体質のあの一家はまだ出て来ませんけど、ダース・モール的なあの人や、霊媒師おばちゃんのライバル・女装ジジイはちゃんと出て来ますんで(「今はジャマ!」と邪険にされてあっさり退場するのが笑える)、シリーズのファンもちゃんと楽しめます!

あと、今回の主人公の女子高生を演じたステファニー・スコットがタヌキ顔で可愛かったですねぇ!クロエちゃんに匹敵するほど好きな感じですよ!さらに第四作も作られるようですけど、今度はどのタイミングの話になるんですかね?3作目と1作目との間?このシリーズ好きなんで、楽しみです!!
(WOWOW)
  1. 2016/08/13(土) |
  2. 映画(ホラー)
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ジョン・ウィック [シネマ日記-985]

ジョン・ウィック [Blu-ray]

-John Wick- (2014年/アメリカ)
監督/チャド・スタエルスキー
出演/キアヌ・リーブス ミカエル・ニクヴィスト アルフィー・アレン ウィレム・デフォー

引退した凄腕の殺し屋が、死んだ妻に託された子犬を強盗に殺され、キレて復讐の鬼となり殺し屋稼業に返り咲くという話。キアヌ・リーブス復活!!という事で前評判も高かったので、ちょっとハードルが上がった状態で観ましたが、面白かった!!復讐劇としては非常にシンプルなんですけど、これがね、飼ってた子犬の復讐なんですよ!!でもこの子犬が人懐っこくてめっちゃかわいくてですねぇ、いきなり殺された時はもう観てる方も大ショック!「許す!!やってしまえ!!」という感じで非常に感情移入して観る事ができました!!

やっぱりキアヌのガン・アクションがいちいち痺れます!!「マトリックス」のスタントを手がけたチャド・スタエルスキーが監督ということですけど、全然「マトリックス」とは別のベクトルで興奮するアクションでしたねぇ。あれみたいにワイヤーアクションとスローモーションを駆使したスタイリッシュなやつじゃなくて、なんかもう、拳銃でチャンバラするっていうかですね、やたらスピーディーなアクションなんですね。ガン・カタみたいなやつ?撃つのがやたら至近距離なんですよね。実際にあんな殺し方出来るのかわかりませんけど、メチャクチャカッコ良かったですねぇ。

ストーリーは、要はセガールの映画みたいなもんなんですよね。闇の裏組織があって、ボスと知り合いで、バカ息子が楯突いて…怒り爆発!みたいなね、よくあるやつですけどね。セガールの場合は無敵でバッタバッタと倒しますけど、キアヌ演じる殺し屋は凄腕ではあるけど、撃たれるし殴られるしでボコボコになる。そこから驚異の回復力と強運で這い上がるというね。敵か味方か?というウィレム・デフォーもシブくて良かったですねぇ。あの女殺し屋とはもう一勝負して欲しかった感じですけど、結構あっさりな退場で驚きました!!

まぁ、観終わった後に冷静に考えると、車を盗んで犬を殺しただけでここまでやりますか?と我に返りかけたりしましたけど、いやいや、いいんです!映画はこれくらいでヨシ!!これ続編決まってるんですってね。いや、これは楽しみだな。映画館に観に行こうかな。
  1. 2016/08/13(土) |
  2. 映画(アクション)
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沈黙の制裁 [シネマ日記-984]

沈黙の制裁 [Blu-ray]

-Absolution- (2014年/アメリカ ルーマニア)
監督/キオニ・ワックスマン
出演/スティーヴン・セガール ヴィニー・ジョーンズ バイロン・マン

CIAにより暗殺の要請を受けた男が、任務途中に猟奇殺人を趣味とする闇組織のボスに襲われていた女を助けた事から組織と対立し、相棒とこれを打ち砕くべく立ち上がるというお話。いやー、元傭兵とか、CIAに裏切られるとかなんかちょっと前に観たような設定でしたが、こっちはセガールと何度も組んでそこそこ面白い作品を作って来たキオニ・ワックスマン監督にしてはイマイチヒネリがないというか…。逆に言うともういかにもなセガール映画というか…。

最近の作品ですんでね、もうセガールのルックスが完全にヒゲダルマでモッサリなんですよね。俊敏なセガールはもう望むべくもないんですが、それでも「沈黙の執行人」とか「沈黙の処刑軍団」なんかは結構面白いと思ったんですよね!ただこれはどうなんだろうなぁ…。なんか最初はものすごい凄惨な殺人シーンから始まるもんですからね、これは結構サスペンス・スリラーみたいな新たな方向に向かうのか…!?とか期待したんですけどね、なんてことない、いつものやつでしたよ!しかもかなり地味!

クライマックスに全くカタルシスがないってのもねぇ。ボスに到達するまでにボディガードみたいな奴と戦うんですけど、相棒の方が強そうな奴と戦って、セガールはすげー弱そうな方と戦うんですよね。なんでや!で、ボスがヴィニー・ジョーンズなんですが、あのゴツイルックスでセガールを煽りまくるのでさぞや…と思うんですが…。まぁ、これは観てもらえばいいんですけど、個人的にはちょっと物足りなかったかなぁ。いいのは今回敵の死に方が結構エグいって事ぐらいですかねぇ。人間関係が全く掘り下げられないのもなんかよく分からないところでしたよね。

なお、ある時は敵、ある時は味方と、最近セガール映画観ると顔を見かけるようなバイロン・マンが今回は相棒として共闘!ちょっと前に観た「沈黙の鉄拳」では憎たらしい強敵を演じていたので、今回のように味方に回ると頼もしいこと!続編は無さそうな終わり方でしたが、静のセガール、動のマンみたいな感じでなかなかバランスがいいんで、是非この2人のバディームービーはまた観たいですね!!
(WOWOW)
  1. 2016/08/10(水) |
  2. セガール
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シン・ゴジラ [シネマ日記-983]

シン・ゴジラ音楽集

(2016年/日本)
監督/庵野秀明 樋口真嗣
出演/長谷川博己 竹野内豊 石原さとみ

海中から突如現れ東京に上陸した謎の巨大怪獣「ゴジラ」との戦いを描くお話…という「ゴジラ」シリーズの日本最新版映画。事前にオリジナル1作目を予習して、これが庵野秀明によりどう新解釈されて再構築されているのか、楽しみに観てまいりましたよ。ワタシとしては大ヒット!大変面白かったです!…とは言え、これはまぁ、その筋の方には大変面白い映画ですが、一般大衆向け映画としてオススメかというとそこまでは言えないかなと言いますか…。要は、「ゴジラ」と「エヴァンゲリオン」が好きかどうかでだいぶ感想が違ってくるんじゃないかと思いますね。

できるだけ前情報は入れずにとは思ったのですが、どうしても伝え聞こえてきてしまう情報から、なんとなく映画の雰囲気は想像できてまして。まぁ、「エヴァンゲリオン」っぽいってところと、災害シミュレーション的なところに寄ってるらしい、ってところですね。そんな前評判から、ワタシ的には難解な会話が繰り広げられ、何だったら結末も唖然とするような抽象的な内容に絶対仕上げてくるんだろうな、なんて思ってたんですが…、これ以上言うとネタバレになってしまいそうですけど、意外にそうでもなかった。庵野秀明にしては大変分かりやすく、想像以上に観やすい作品に落ち着いていたな、という感想です。

結構驚いたのは、人間ドラマがほとんどない事!ゴジラが登場する特撮シーン以外は、政府機関内の会議と会話が延々続き、どの登場人物も(一応主役的立場の人物はいるけど)あくまで集団の中の一人として描かれ、まったくその人物像は掘り下げられない。女性キャストも一般人役も少なく、すなわち恋愛や人間愛を描くシーンもなし、安保関係の世界的な利害については描かれるものの、政策的な陰謀とか極悪人みたいなキャラも出て来ない。本当に淡々としたシミュレーション映画なんですよ!その経過のみがサスペンスになってるのが新しいですね!

ストーリー展開的には途中経過ではどうやってゴジラに対応するかも分からないんですよ。ゴジラはデカイ上に武器もきかない、1作目同様完全に超生物・破壊神として描かれているわけですね。さすがにいきなり「オキシジェン・デストロイヤー」みたいな武器を実は天才博士が作ってました!なんて内容になるわけはないと思っていたのですが、「じゃあどうするんだ?」となるわけです。そこであの作戦によるあの結末!しかもちゃんと伏線で始まっててなるほどと言うね。なかなか驚きましたし、なおかつ納得。いや、とにかく作戦ですよね!作戦カッコイイ!!あのBGMが流れるのもグッド!!ちょっと笑っちゃいましたけど。

あと、いかにもこの手の映画に出てきそうなバイプレーヤーのおじさん俳優が次から次へとチョイ役で出て来るんで、それだけでもシビれますねぇ。あと、エヴァファンなら明朝体で全然読めないテンポでテロップがバシバシ出るだけでアガる。会話が早すぎて、ベテラン俳優でさえ演技が下手に見えてしまうのも1作目の「ゴジラ」っぽいじゃないですか!そんな中、主演の長谷川博己はしっかり分かりやすい滑舌で喋っててスゴかった!ウザい石原さとみが最初「ガッジーラ」と言い続けて、途中で「ゴジラ」に言い換えるのも意味深でいいですね。

想定外の災害が起きた時、どう動けばいいのか、それは一般企業での災害対策でも考えている事で、自分としてもこうなったらどう動くんだ?決めてあってもちゃんと動けるのか?一方、一般の日本国民としても、(ゴジラじゃなくても天災が起きたりして)こんな状況になったら、じゃあどうすればいいのか?そういう事を考えると大変身につまされる内容でしたねぇ。そんなシミュレーション映画でありつつ、庵野監督の方から、「庵野が作ったらこうなるだろう」とファンが想像し得る「ゴジラ」を完全にシミュレーションして作ったような、そんな感じの映画でした。
(THEATER)
  1. 2016/08/07(日) |
  2. 映画(アニメ/特撮)
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ゴジラ(1954) [シネマ日記-982]

ゴジラ(昭和29年度作品)【60周年記念版】 [Blu-ray]

(1954年/日本)
監督/本多猪四郎 円谷英二
出演/宝田明 河内桃子 平田昭彦 志村喬

海中から突如現れ東京に上陸した謎の巨大怪獣「ゴジラ」との戦いを描くお話。ワタシはどうも怪獣映画に食指が動かなかったという理由だけで、今までゴジラの映画はハリウッド版の2作('98、'14)しか観た事が無かったんですが、最近公開された「シン・ゴジラ」が観たかったので、その前にオリジナルの第1作目だけはせめて観ておこうと思いまして。いやー、昔の映画だと思って甘く観てましたが、すばらしいモンスター・ホラー映画でしたよ!そりゃファンが多いわけですよ。もうホント、今さらなんですけど!

名作ですからね、初めて観るのにオープニングのタイトルがドーンと出てあのテーマが流れるところでもうすぐにアガるんですよ!たしかに今の時代からするともう60年以上前の映画なわけですからねぇ、正直特撮はどうしてもチャチく見えてしまいますよ!役者の演技とかも、まぁ時代を感じますよね。あの独特の、よく聞き取りにくい台詞回しとかね。でもそれは致し方のないところ。そうなんだけど、その時代を越えて今初めて観た人間に対してもそんなの全然気にならないほど、しっかりした面白さがあるのはやっぱり素晴らしいですねぇ。

まず単なる子供向けの特撮怪獣モノじゃなくてちゃんと大人の鑑賞にも十分耐えうるように作られているんですね。だからゴジラが出て来た後の政府の対応とか、被害を受けた人の悲惨な状況だったりとかも戦争映画のごとくしっかり描いている。なによりゴジラがヒーローじゃなくてちゃんと恐怖の対象なんですよね。モノクロ映像でぬっと現れるあのゴジラのイッちゃった顔とかは結構ホラーですよね!怖い!そして巨大感があって迫力もちゃんと感じる。まさに容赦のない破壊神ってのが見事に表現されているんですねぇ。

そんなこんなでこの初代「ゴジラ」、結構ダークに展開するんで自分が子供の頃観てたらトラウマになってたかも!でも、だからこそ今にも引き継がれて息の長い人気を得てるんでしょうねぇ…。ちなみにヒロインの河内桃子さんはカワいかったですねぇ。能年ちゃん(あ、今は"のん"ちゃんか?)に似てるって噂もまんざら嘘じゃない感じでキュート!それから平田昭彦氏の芹沢博士がどうしても博多大吉先生に見えちゃってねぇ…。
(WOWOW)

  1. 2016/08/06(土) |
  2. 映画(アニメ/特撮)
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沈黙の傭兵 [シネマ日記-981]

沈黙の傭兵 [Blu-ray]

-Mercenary for Justice- (2006年/アメリカ)
監督/ドン・E・ファンルロイ
出演/スティーヴン・セガール ルーク・ゴス ジャクリーン・ロード

CIAに嵌められ、戦地で親友を失った上にその家族を人質に取られ無謀な依頼を受けるはめになったプロの傭兵・セガールが、仲間とともに人質を救出するため、そして自分を嵌めた敵に逆襲するために立ち上がるという話。次々と移り変わるシチュエーションや、裏切り裏切られで敵味方が入れかわり共闘とかする展開が、セガール映画にしてはかなり異色で面白い映画でしたよ!

いきなりテロップで「汚職CIA」とか「闇のフィクサー」とかキャラ紹介するあたり、身内だと思っていた人間が実は…というサスペンスを盛り込むつもりは全くない事がすぐわかるんで、「さすがセガール!!」と嬉しくなるわけですけど、冒頭のスケール感と臨場感のある戦場シーンなんかはなかなかいい感じですし、戦地から戻った後に誘拐・テロ・人質救出などおなじみの展開を盛り込みながらも、途中の銀行襲撃シーンなどは「MI」シリーズのようなスパイ映画の趣きもあったりして!

ただ!今回敵がね、弱すぎるんですよね!特にボス2人のうち1人は銃も持たない男なんで、格闘戦はおろか、銃撃戦すらない!ってのはちょっと物足りなかったですかね。その他にもセガール映画なんでまぁ雑なところもありますし、相変わらずセガールは無敵なんですけど、そこはほら、様式美ですから!と言うより、セガール映画でここまで頑張って工夫をこらした映画が観れたってだけでワタシ的には大満足です!
(WOWOW)
  1. 2016/08/02(火) |
  2. セガール
  3. | コメント:0