クマチュー!!

HERO(2015) [シネマ日記-968]

「HERO」2015劇場版オリジナルサウンドトラック 音楽:服部隆之

(2015年/日本)
監督/鈴木雅之
出演/木村拓哉 松たか子 北川景子 佐藤浩市

キムタク主演の型破りな検察官を主人公にした人気ドラマの劇場版第2弾。某国大使館近辺で発生した事件を、キムタク検事たちが外交官特権、治外法権の壁を乗り越えて解決していくという話。

テレビシリーズは面白くて好きだったんですけど、個人的に残念な出来だった劇場版第1作以上にイマイチ感があって、これ正直テレビスペシャルでもいいんじゃないの?という作品でした。松たか子と北川景子という2シリーズのヒロイン共演はなかなか嬉しいんですけど、なんかそれだけという感じだし、国際的な話な割には海外ロケも最後にとってつけ、そして今作もカタルシスがほぼない!前作で不満を感じていた事が踏襲されているというね!しかも今回は法廷シーンなし!これが本当に残念でしてね…。観客はそこに至る、手に汗握る二転三転が観たい訳ですからね!

肝心のストーリーもご都合主義というか、偶然性の高い展開ですよね。もともとそういうドラマではありましたけど、やっぱり劇場版なんで、その辺はしっかり納得する形で見せていただきたいじゃないですか! やたらスタイリッシュな冒頭の事故シーンや宇宙に行っちゃうスポーツシーンなど、謎な(しかもかったるい)演出が入るのも意味がわからないし、そもそも相手が架空の国なもんで、やたらファンタジー色が上がっちゃってリアリティが薄れてるんですよねぇ。もう、売りが牛丸次席の娘役が誰か分かるっていうだけじゃないですか!

というわけで、終止残念な感じで観てました。次があるのか分かりませんし、作るとして別に過去作オールスター出せとはいいませんけど、せめて劇場版ならではの、「いや〜!観たなぁ!」と思えるような作品にして欲しかったなぁ、というところはありますねぇ…。ただ、アンジャッシュ児島が意外にいい演技してたっていうところは良かったです。そこだけ!?
(WOWOW)
  1. 2016/05/29(日) |
  2. 映画(人間ドラマ)
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起 [シネマ日記-967]

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III [Blu-ray]

(2015年/日本)
監督/今西隆志
出演/池田秀一 潘めぐみ 柿原徹也 前野智昭 三宅健太

シャアとガルマが士官学校で知り合って友人になるまでの話。基本的には前半の士官学校の訓練と、後半の訓練生が連邦に対し蜂起する戦闘がメインのストーリーです。

「ガンダム」という作品では、シャアはそもそも悪役なんで、そういう意味では違和感はないはずなんですけど、今作のシャアは、特にその部分が強調されている感じでしたね。ザビ家への復讐を遂げる一歩としてまずは士官学校で功績を上げるため、手段を選ばず何人かを死に追いやっていく彼が劇中に見せる表情はなかなかの悪人顏!やる事が冷徹非道で結構ヒドイので、一種のピカレスクロマン的なエピソードになってますね!

完全にシャアとガルマがメインで、他のキャラはほとんどサブ。前回までのメインと言っても良かったランバ・ラル&ハモンも今回出てこないのはやや寂しいです。まだまだモビルスーツは開発されていないとはいえ、ロボット戦がほぼないのも物足りないですね。ガルマが1stの彼と比較してもかなりひ弱なお坊ちゃんとして描かれるのは、その後の「坊やだからさ」につながる伏線なんでしょうねぇ。池田秀一の声がようやくキャラとマッチしてしっくりきはじめたのも良かったですが。

最後にサイド7へ入港するアムロと父のシーン。次回「THE ORIGIN IV」はいよいよガンダム開発のエピソードが出てくるのかな?この後はなんとルウム戦役まで制作を続けるらしいので、1stの直前まで描かれるのでしょうか?いやもしかしたら1stのリメイクがくるのか!?今作のクオリティで早くモビルスーツ戦が堪能したいです!!
(THEATER)
  1. 2016/05/28(土) |
  2. 映画(アニメ/特撮)
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アイアムアヒーロー [シネマ日記-966]

【Amazon.co.jp限定】アイアムアヒーロー 豪華版(メーカー特典:劇場公開版B2ポスター)(2Lブロマイド) [Blu-ray]

-I Am a Hero- (2016年/日本)
監督/佐藤信介
出演/大泉洋 有村架純 長澤まさみ

ややネタバレありなので、まだ観てない人は読まない方がいいかもです。

人類が謎の感染症で次々に生ける屍(=ZQN)化していく中、残された主人公たちが生き残りをかけて戦うというお話。いわゆるゾンビ映画です!正直日本映画でここまでできるとは思ってなかったんで驚きです!最近観たゾンビ映画では間違いなくトップクラスに面白かった!

最初はあとでテレビで観ればいいやとか思っていたんですけど、感想を観たりしてると結構高評価だったんですよね。字多丸さんのラジオでも絶賛されてて、ホラーファンとしてはそこまで面白いんなら映画館で観てやろうってなりますよねぇ。当然MAXレベルで期待のハードルが上がってるわけですよ。そういう意味では、残念ながら「怖い」という点ではそれほどでもなかった。でもよくやってるなぁ、というのは十分伝わるんですよね。設定やストーリー的にも既存のゾンビ映画のあるあるというか、オマージュをふんだんに取り入れてるんですけど、日本映画としてここまでのレベルで作ってるのはやっぱりすごいです。

ワタシがいちばん良かったのは、最初に市街地で人々が次々とZQN化していくところですかね。最初は静かだった街が、歩いて行くとだんだんとZQNと襲われている人間で混沌としていく。主人公の後方視点から長回しで移動しながら次々とさまざまな状況が展開していくところは素晴らしかった。欲を言えばタクシーに乗るところまで完全に長回しでやってたらすごかったんじゃないか。そのあとの高速道路の攻防も、日本映画ではなかなか見れないカーアクションがすばらしかった。

途中でちょっとまったりした後アウトレットモールに着くと、生き残った人間で既に対ZQN体制がしっかり取れたコミュニティが構成されているのは「いつの間に?」という感じもしましたが、ZQNのこれでもかという物量を持ってきたクライマックスは「ブレインデッド」を彷彿とさせましたし、伏線引いての最後のボス戦とかは「バイオハザード」に勝るとも劣らなかったです。しかも、しっかり対人間との攻防を忘れてないのも分かってますね。

キャラクターもいいですよね。大泉洋のあのちょっと気弱な、心の中の妄想では強いけどそこを実行できなくて葛藤して自己嫌悪でウジウジした主人公とか。でも射撃の腕はものすごいんで、後半まるで映画ドラえもんののび太君ばりの活躍なんですよね。ただ、大泉洋だとひょうひょうとしすぎて半端にホラー・コメディになっちゃうのが難なんですが…。他にも前半では主人公の彼女、職場の仲間、後半では男勝りの女、知的で卑劣、気弱だが優しい、どうしようもないチンピラとか、まさにいろいろなキャラ揃えてますけど、それぞれにちゃんとした見せ場がある!

ちょっと残念なのはやっぱりあの女子高生なんですよね。途中、これは今後大活躍か!?「バタリアン・リターンズ」くるか!?と期待するんですけど、後半ほぼ寝ちゃうというね。それからね、やっぱりこれはアクションホラーなんですよね。モンスター映画なの。だから背筋にぞっとくる怖さはない。生理的不快感を与えるZQNの造形とか、流血・人体破壊がすごいという評判もあるけど、それは最近の日本映画としてはであって、ルチオ・フルチとかスチュアート・ゴードンとかピーター・ジャクソンとかのゾンビ映画見慣れてるとそうすごいわけでもないんで、おおー、なかなか頑張ってるなぁ、ぐらいで観ちゃうのはホラーファンの悲しさです。

結局いろいろ謎を残して終わるんですけど、個人的にはもうちょっとシニカルに終わってもいいかなとは思いました。ただ、それはしょうがないんですかねぇ。それをやると逆に「よくあるゾンビ映画のラストだろ」ってなっちゃうし、あの終わり方なら続編もいける…かな?とにかく、まだ日本のホラーに光がある事が分かったんで、今度は佐藤監督には霊的な怖さでビビらせてくれる「Jホラー」の究極を作って欲しいですね!
(THEATER)
  1. 2016/05/28(土) |
  2. 映画(ホラー)
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ストレイヤーズ・クロニクル [シネマ日記-965]

ストレイヤーズ・クロニクル Blu-ray

-STRAYER'S CHRONICLE- (2015年/日本)
監督/瀬々敬久
出演/岡田将生 染谷将太 成海璃子 松岡茉優 白石隼也 高月彩良 黒島結菜 伊原剛志

実験により特殊能力を持つ事と引き換えに、様々なリスクを背負った少年少女たちが、自分たちを利用しようとしている敵に立ち向かうという話。今をときめく人気若手俳優が多数出演してますが、その割にはどーも微妙な感じが漂う!つまらなくはないけどさほど面白いわけでもない!

超能力を持つ少年たちの悲劇の物語と言えばデイン・デハーンの「クロニクル」がありましたけど、あれはかなり視覚的に工夫があって面白かった!でもこの作品はなんとなく「ザ・日本のSF映画」的なチープ感で、むしろ80年代アイドル映画でエスパーの少年少女が戦う映画「テラ戦士Ψ BOY」感の方が高いというね!まぁ、あの世界観よりは全然シリアスで悲劇的なんですけど。

特に、世界レベルでの大惨事が起こる可能性があるような事が進行している割には、結構まったりのんびりした展開で緊張感が希薄だし、スケール感が致命的に無いので単に日本の片隅で起こっているイザコザを描いているだけのように見えます。2系統の超能力者が登場し複雑に絡み合う設定や、超能力の表現には面白い部分もあるし、バトルシーンもなかなか迫力はあったんで、もうちょっとなんとかできなかったかなぁという残念さがありますねぇ。原作もこうなのだろうか。

あと、巷で話題のゲスの極み乙女。が主題歌やってるんで、不必要に「ウムム」な感じになっちゃうのが複雑ですよねぇ、いろいろ。
(WOWOW)
  1. 2016/05/26(木) |
  2. 映画(SF)
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キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー [シネマ日記-964]

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

-Captain America: The Winter Soldier- (2014年/アメリカ)
監督/アンソニー・ルッソ ジョー・ルッソ
出演/クリス・エヴァンス スカーレット・ヨハンソン セバスチャン・スタン ロバート・レッドフォード サミュエル・L・ジャクソン

キャプテン・アメリカが、仲間のブラック・ウィドウとファルコンとともに、諜報機関S.H.I.E.L.D.内部にはびこる悪の手から世界を守るというお話。キャプテン・アメリカが1942年に誕生して活躍する前作「ザ・ファースト・アベンジャー」は観てないけど、彼が現代に復活した後の「アベンジャーズ」は観た後での鑑賞でした。

ワタシはキャプテン・アメリカが出て来る映画はまだ「アベンジャーズ」しか観てないもんですから、もう彼がどういうヒーローかあんまりよく分かってない。まぁ、融通の利かないまっすぐすぎる正義感を持った、盾を使って活躍するアメリカンなヒーローぐらいの認識だったわけで、見た目の先入観から能天気な映画かと思ったらものすごく重くてシリアスな映画だったというね!

個人的には「アベンジャーズ」ほどいろんなキャラが入り乱れず、仲間のヒーローはブラック・ウィドウとファルコンぐらいしか出て来ないんでスッキリ観れるのが良かったですね。あれはもう、なんだか分からないくらいゴッチャゴチャで正直よく分からなかった!でも、この映画は分かりやすい!で、組織陰謀ものの要素もあって、それでロバート・レッドフォードがキャスティングされてるなんて逸話もあるくらいで、ただのヒーローものではないのもいいですよね。

で、キャプテン・アメリカのアクションがかなりカッコいいんですよ。あのコスチュームで、武器は盾だけなのに見せ方がすごく上手くて、本当にいろんな使い方をするんですよね。敵の暗殺マシーン・ウィンター・ソルジャーとの戦いは毎度手に汗握ってしまいました!!あとワタシ、スカヨハのブラック・ウィドウが好きでねぇ。今回たっぷり活躍が観れるんで満足ですよ。特に後半の変装を解くシーンは溜飲が下がりましたねぇ。それからニック・フューリー!彼は影のヒーローでしたね。あのナイト2000も真っ青の車で暗殺部隊に反撃するシーンは、前半にしてこの映画の最高にゾクゾクするシーンでした!!何回か繰り返して観た!!

ウィンター・ソルジャーの正体については、「ザ・ファースト・アベンジャー」を観てた方が感動もひとしおなんでしょうけど、まぁ、それは今作中にも解説されるし、特に観てなくても全然楽しめました!というわけで、この映画で結構キャプテン・アメリカが好きになったワタシですが、今は「エイジ・オブ・ウルトロン」を経て最新作「シビル・ウォー」が劇場公開されてるんで、なんとか追いついて劇場で観ておきたいですね!
(WOWOW)
  1. 2016/05/25(水) |
  2. 映画(アクション)
  3. | コメント:0

イニシエーション・ラブ [シネマ日記-963]

イニシエーション・ラブ Blu-ray

(2015年/日本)
監督/堤幸彦
出演/松田翔太 前田敦子

冴えない大学生の鈴木君は、合コンで出会ったかわいい女の子・繭子ちゃんに一目惚れ。高嶺の花と思っていた彼女だが、どうも自分に気があるらしい。そんな事があり得るのか?果たして2人の恋の行方は…?というお話。

80年代後半の「男女7人○物語」が流行っていた頃を舞台にした恋愛ドラマで、登場人物のファッションや髪型、登場する小物や車など当時の世相を反映しているので、その頃に青春を過ごしていた世代の人には非常に懐かしく観れます!かくいうワタシも世代的にドストライク!BGMが当時のヒットソングだったり、ゲスト出演者が当時のドラマをオマージュする役者だったりするんで、そういう小ネタにもニヤリとさせられるというね!そして一番のポイントは、まだ携帯電話がなくて、家電や公衆電話で連絡を取り合わなければならなかった時代という事ですかね。

ワタシは途中まで映画を観た後、原作小説を一気に全部読んで、再度映画の続きを観るという変則的な鑑賞をしたんですが、基本的にびっくりするほど原作とほぼ同じです!同じなんですけど、原作を先に読んだ人はたぶん「これ絶対映画にできないだろう」と思うんですよね。まぁ、そこが原作の「最後の2行で全てが覆る」であり、それを映画化した本作の「最後の5分で全てが覆る」という売りの部分なんですけど。

しかしですね、その「絶対映画にできないだろう」と思われたところが、読んだ人は納得かつ驚きの方法で、そして読んでいない人はたぶん違和感全くなしで最後まで観れるようにできてるんですよ!これはすごかったなぁ。すごかったんですけど、結局原作読んだ人はそこだけなんですよね。後は原作トレースのお話をずっと観るはめになるという。

ただ、原作は「何が起きたか自分で確かめろ。」的な、何度も読み返せる小説ならではの終わり方で、その後の展開もいろいろ想像できたりするんですけど、映画は「何が起きたのか懇切丁寧に説明」してくれるんですね。最後に付け加えられた、小説にはない展開も含め、原作読んだ人にはちょっと蛇足感はありましたねぇ。まぁ映画はそう簡単に何度も見返せないんで、そうするのもしょうがないんでしょうけどね…。

あとですね、映画の冒頭で「この映画には秘密があるんで、まだ観てない人にネタバレしないでね」とかの注意があるもんだから、なんか変にうがった観方をしちゃうんですよね。これ、映画自体がネタバレしてるっていうか、ヒント与えてるようなもんじゃないですか。原作も映画もまだ観てない人は、もう本当に前知識入れずに、恋愛映画を観に行くスタンスで(事実この映画は生粋の恋愛映画です)観ると幸せになれると思います。
(WOWOW)
  1. 2016/05/16(月) |
  2. 映画(恋愛ドラマ)
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呪怨 -ザ・ファイナル- [シネマ日記-962]

呪怨 ザ・ファイナル [Blu-ray]

(2015年/日本)
監督/落合正幸
出演/平愛梨 おのののか 桐山漣 佐々木希

「呪怨 終わりの始まり」の続き。いや〜、もうマジにね、終わりにした方がいいです「呪怨」は。マンネリもここに極まれりという感じででしてね、怖くもないし、新しさもない。で、「ザ・ファイナル」という事で何かが完結するのかと思いきや、何も終わらないんですよこれが!じゃあ、次は「ザ・ビギニング」とか「再生」とか「新」とか、まぁとにかくどのようにでも続けられそうと言うね。きっと伽倻子さんと俊雄くんは延々親戚近所伝いにいろんな家について行って同じ事をするんでしょう。

というわけで、案の定前回よりもよりつまらなくなっているんですが、観ながら「おいおい!」と突っ込んでしまう回数は今回が最多かもです。もうひどすぎる。天井に頭突っ込んでダランとか、エレベーター開いたら俊雄君がうじゃうじゃいて「ニャー!!」とかもうギャグでしょう!…。あと、神出鬼没の幽霊のはずの伽倻子さんが、扉を抑えて防いだら入って来れないとかゾンビじゃないんだから!

ヒカキンが出て来たり、藤丸くん(藤商事のマスコット)のぬいぐるみがあざとく置いてあったりするのもなんか嫌だったなぁ。ホラーにああいう演出入れるとホント興醒めですわ。あと、入院してた女の子、なんか意味ありげに出て来たなぁと思ったら全く膨らまないし…。あの子使えば、なんかストーリー的にもう一つ盛り上げられたんじゃないんですか?

そして、ラストシーンで前作に続き「最後それ!?」とまた同じツッコミ。もうね…。なぜこうなってしまうのか…。あの、背中をぞっとさせながら観ていた「呪怨」はどこに行ってしまったのか??なんだろう、マジで日本のホラー映画の未来を憂いますよワタシは。で、終わりかと思ったら次は「貞子 vs 伽倻子」でしょう?もうそこまで振り切れると一周回って「面白そう」とか思っちゃう自分が悲しい…。
(WOWOW)
  1. 2016/05/14(土) |
  2. 映画(ホラー)
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誘拐の掟 [シネマ日記-961]

誘拐の掟 [Blu-ray]

-A Walk Among the Tombstones- (2014年/アメリカ)
監督/スコット・フランク
出演/リーアム・ニーソン ダン・スティーヴンス デヴィッド・ハーバー ボイド・ホルブルック

元警官でアルコール依存だったという過去を持つリーアム・ニーソン演じる探偵が、連続誘拐殺人事件の解決に挑む、というお話。原作の「探偵マット・スカダー」シリーズってワタシ知らないんですが、劇中にサム・スペードやフィリップ・マーロウの名前が出てくるので、ハードボイルドな探偵モノなんですかね。この映画は確かに渋かったですけど、そんなにハードボイルドって感じはしなかったですねぇ。

誘拐犯に立ち向かうちょっとやさぐれたオヤジ、と言えばリーアム・ニーソンの「96時間」シリーズがもうおなじみですけど、今回のニーソンの役柄は、とある事件を機に警官を辞め、惰性のような人生を無免許探偵として過ごしている男。いつもとはひと味違ってる感じですかね。全体を通して渋い雰囲気でアクションも控え目。なんで、いつものニーソン映画を期待してたら肩透かしを食らうかも。でも、これはこれで面白かったですよ!

前半は本当に地味な展開で、主人公の探偵は知人から妻の誘拐殺人事件の捜査を頼まれるんですけど、いろいろ周辺を調べるとちょっとこりゃやばそうだって事が分かって、手を引こうとするんですね。でも、とある人物の幼い娘が誘拐された事により、その出来事が過去の事件とリンクして、「犯人許さん!」と捜査を買って出るというね。そこから先の犯人に対してニーソンが電話でタンカ切り始めるところは「96時間」も彷彿としてゾクゾクしましたよ!!まぁ、あれほど派手な展開にはならないですけど。

相棒となる黒人少年とのやりとりや、さりげない伏線と回収もなかなか良かったですね。最後のホラーのような展開もドキドキで十分楽しめたんですけど、犯人が途中で判明するのでミステリー要素はほぼ無いし、やっぱりちょっと地味でしたかねぇ。でもまぁ、この映画の雰囲気ではこのくらいでも良かったのかも。ネットの感想読んだりしてると続編を望む声も多いみたいですね。終わり方も続きが出来そうな感じでしたし、原作もあるようなんで、ワタシも続編は観てみたいですねぇ。いや、是非シリーズ化を!
(WOWOW)
  1. 2016/05/14(土) |
  2. 映画(サスペンス)
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イニシエーション・ラブ / 乾くるみ

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

最初に映画版の方を見始めていたんですが、「原作を読んでからの方が楽しめる」と聞き、急遽途中で観るのを止めて原作の方を読みました。なるほど…、これは面白い。

最後まで一気に読みきった後、ワタシは最初「ん?」となりました。で、もう一度「ん?」となりました。要するに、どういう意味なのかすぐには分からなかったんですけど、そのうちじわじわ分かってくるんですよ。そういうことか!いやいや怖ぇ〜〜!!って言う。で、気になるところを読み直してみると、パズルのようにちゃんと辻褄が合ってるんですよ。上手い!まぁでも、これはミステリーとか言われてますけどね、ワタシはやっぱり結局恋愛小説なんだと思いますよ。ギミックがやたらトリッキーではありますけどね!

で、映画版ですが、ワタシが観たのは主人公の鈴木君が一番最初にヒロインの繭子ちゃんの家にバイクで駆けつけたシーンまでなんですけど(ここまでは原作とほぼ一緒)、この後って前田敦子がやれんの?っていう描写じゃないですか!そこがどうなってるのかも気になるし、やっぱり小説ならではのギミック(特に後半以降)をどうやって映像化するのか?これが「ハサミ男」ばりに難しいと思うんですけど、評判見るとそこはかなりうまいことやってそうなんで、続き見るのが楽しみですねぇ。
  1. 2016/05/13(金) |
  2. 本・雑誌
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リピーテッド [シネマ日記-960]

リピーテッド [Blu-ray]

-Before I Go to Sleep- (2014年/イギリス・アメリカ・フランス・スウェーデン)
監督/ローワン・ジョフィ
出演/ニコール・キッドマン マーク・ストロング コリン・ファース アンヌ=マリー・ダフ

事故の後遺症で毎朝目覚める度に前日までの記憶を全て失ってしまう障害を持つ主人公が、自分がそうなった本当の理由を知ろうとするのだが…というお話。

寝ると事故以降の記憶を全て失ってしまう…という設定は掟上今日子さんみたいですけど、この映画の主人公はそれを利点にして探偵を始めてしまうなんてことは当然なくて、なんと10年間もずっとこの調子で毎日をひたすら繰り返しているだけなんですね!で、この人には旦那がいるんですけど、彼も10年ずっと朝起きると自分は夫で君は妻みたいな説明を繰り返しているんですよ。そうすると、彼女はなんとなくすぐにその事をはいはいと納得してしまう…。この辺でいろんな意味で違和感を覚えるわけです。

この映画は登場人物が少ないので、観客はこれ以降全ての人間が怪しく見えてきます。記憶を取り戻そうとする努力をせず、毎日同じ説明を繰り返すだけの旦那。記憶を失って10年も過ぎてから何故か旦那に内緒でついた主治医。旦那が存在を隠そうとしている友人…。果たしてこの中の誰かが怪しいのか?それとも…。という感じで、途中まではなかなか面白かったんですけど、結末はちょっと微妙でしたねぇ。ラストの展開がちょっと急ぎすぎというか、説得力がないというか、都合が良すぎる感じがしてしまうんですよねぇ。

それから主人公のニコール・キッドマンですけど、この人こんな顔だったっけ?というぐらいおばちゃん顔になりましたねぇ。まぁ、ある意味この映画ではそれがリアリティを出しているんですけど、あの顔であの人物設定だとイマイチ感情移入できないんですよ。それも残念なところですかね。あと、製作総指揮にリドリー・スコットの名前があるんですけど、彼にしては異様にB級色の強い映画なだけに、どういう経緯でこの映画に携わったのか、気になりますね。
(WOWOW)
  1. 2016/05/11(水) |
  2. 映画(サスペンス)
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ヤング ブラック・ジャック

BJファンなら楽しめるかもですぜ。

「ヤング ブラック・ジャック」vol.1 【Blu-ray 初回限定盤】

録画をぽちぽち見続けて、ようやく最終回まで観ました、TVアニメ「ヤング ブラック・ジャック」!いや、なんというか、思った以上に面白かった!!

原作ファンのワタシとしては、出崎統×杉野昭夫のOVAの時点ですらBJのキャラクターデザインに違和感があったわけですが(アニメの出来はすごく良かったですけどね!)、今回のお目目キラキラのヤングBJを観た時はもう最初どうしようかと思いましたよ。まぁ、あの変な帽子をかぶった「ブラック・ジャック21」よりはまだ良かったですけどね。あ、そういえば実写版の「ヤング ブラック・ジャック」とは全然関係ないんですねこれ。

でも、観始めると引き込まれるんですよねこれが。お話もちゃんとオリジナルBJのオマージュになってますし、手塚キャラのスターシステムがとられてるのも嬉しい。ヤング・ドクターキリコも出て来るし、どろろと百鬼丸が現代風に登場したり、ヒゲオヤジがちゃんと「伴俊作」として出て来たり、その他にもおなじみの手塚キャラがニューアレンジされたキャラデザで次々と登場するのが楽しかったですねぇ。ちょっと「マリン・エクスプレス」を思い出しましたよ。あと、ナレーションが大塚明夫ってのもいいんですよねー。最後にこのナレーションを後のブラックジャックがやってました、って分かるのがまた憎い。

というわけで、かなりちゃんとしたエピソード0になっていたこのシリーズは、いい意味で裏切られたというか、さながら「宇宙戦艦ヤマト2199」を初めて観た時のような、「オリジナルのファンとしてはどうせダメだろうと思って観たら予想外に良かった!」という感じを覚えました。シーズン2やって欲しいですねぇ。
  1. 2016/05/09(月) |
  2. アニメ
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Tak Matsumoto Tour 2016 -The Voyage-/日本武道館(5/7)

ツアー終了しましたのでネタバレ解禁しております。



2016年の松本孝弘ソロライブツアー「The Voyage」の5/7の武道館ファイナルへ行って来ました。4/24の大阪城ホールに続き、二度目の参加です。稲葉さんのソロツアー同様、初参加時はどんな内容か分からないところが楽しみでしたが、今回は勝手が分かった上で、より曲を楽しむ事ができました!

大阪城ホールの感想でも書きましたが、このツアーは最新アルバム「enigma」のツアーであると同時に、松本さんの集大成ライブな感じでしたよね!特にワタシにとってなんですけど、ラストの3曲(「RED SUN」入れると4曲)に尽きると!いう感じなのです。この3曲が絶対に演奏して欲しかった曲でありまして、城ホールの時「enigma ~epilogue~」が始まった時、「あれ、もしかしてやらないのでは?」とガッカリしましてね。その直後!「もうちょっとやっちゃおうかな!」と、あの松本アンセムというべき「SACRED FIELD」「GO FURTHER」「#1090」を3曲連続でやった時には正直鳥肌が立ちました。

特に「GO FURTHER」!ワタクシこの曲がとにかく好きでしてねぇ…。アンケートでも入れた曲はこの曲でしたよ。いや、入れなくても演奏したでしょうけどね。もうあの伸びやかなメインメロディーが始まった時には感極まって号泣ですよ(ウソ。ちょっと涙目になっただけ)。だからですね、申し訳ないですけど、そこまではこの3曲に至るまでの壮大な前振り、ぐらいに思ってしまいましたよ(そこまでの曲も大好きな方、申し訳ありません)。

対して、最新アルバム「enigma」からの曲に関しては未だにあまり良く聴き込めていなかったんですが、ただ、「enigma」収録曲はBGM的にライトに聴ける曲が多くて、あまり聴き込んでいなくても楽しめるのが良かったですね。その他にも、「アニメ・特撮コーナー」や、「なつかしの松ちゃんコーナー」といったサービスもうまいところにちゃんと盛り込んでありましてね、古参ファンのハートもガッチリなんですよ。ただね、このコーナーはスクリーンばっかり観ちゃって肝心のステージ全く観てない!状態に落ち入るのが難点なんですよね!

あと、松本さんはこのツアーはビジュアルにも拘ると言ってましたんで、演出面でも楽しみなところがあったんですけど、今回はスクリーンの形式が面白かったですね。真ん中に大きな丸いスクリーンと、それを中心とした円に沿って湾曲した縦長のスクリーンが3枚づつ左右に配置されていて、さらに左右のスクリーンは個別に移動して間から照明が出て来るようになっているというもの。スクリーンには「The Voyage」というツアーのキービジュアルである羅針盤や、帆船が航海している映像を中心に、舞台全体にプロジェクションマッピングのように様々な映像が映し出されてました。特殊形状を活かした映像が演奏にシンクロした形で変化していく様は、まさに「ライブショー」な感じの雰囲気で楽しかったですねぇ。時々波の音や海鳥の声などがBGM的に流れるのも雰囲気がありましたね。ちょっと眠くなりましたけど!

それから、結局全公演セットリストは変わらなかったようで、公平性や演出の都合等考えるとそれもアリなのかなとは思いますけど、千秋楽はアンコールやって欲しかったな!という思いはありますね。「THE CHANGING」歌ってくれたらな、とか密かに期待しましたけど、まぁそれは無理か!あと個人的にはブルーズ系やジャズ系の、もうちょっと渋い方向性のナンバーも聴きたかったんですが、会場のスケールとテーマ性を考えると今回のセットリストには合わないでしょうし、そういったものはまたブルーノートとかの会場でやっていただけたらなとも思います。

今回はインスト曲ライブという事で万人受けはしないツアーではあったかも知れませんが、ワタシは松本さんがそのソロとしてのキャリアのオールタイムベスト的なライブをやってくれたという事でも、大変意義のあるツアーであったのではないかと思います!これを次のB'zの活動に活かして、また素晴らしいライブツアーをやってくれる事に期待したいですね!!

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  1. 2016/05/08(日) |
  2. B'z ライブレポート
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ソロモンの偽証 後篇・裁判 [シネマ日記-959]

ソロモンの偽証 後篇・裁判 [DVD]

(2015年/日本)
監督/成島出
出演/藤野涼子 板垣瑞生 佐々木蔵之介 夏川結衣 永作博美 黒木華 小日向文世 尾野真千子

学校で生徒の死体が発見されるが、自殺か他殺かあいまいなまま終わりそうになってしまったので、同級生の生徒たちが自ら学校内裁判を起こして真実を知ろうとするお話の後篇。

あれあれ?という感じでしたねぇ。前篇が非常に思わせぶりに終わった上、タイトルに「裁判」とあるので、後篇はみっちり裁判を描くのかと思いきや!前篇に引き続き調査をずーっと継続しているんですよ!そして裁判は開幕1時間も経とうという頃にようやく始まる。しかもですね、その調査段階である程度真相の推測ができてしまうんですよこれが。ただそこで分かっちゃうとですね、観てる方としてはミスリードだと思うじゃないですか。ラストの大どんでん返しを期待しますよね!ところが…!という感じです。

案の定、前篇でワタシの推理した犯人は大ハズレでしたよ。そこまでやってくれればスゲェなと思ったんですけど、これは逆にある意味ものすごくマトモな学園ドラマだったんじゃないかと。というかこれ、もはやミステリーでもなんでも無くなってんじゃないかとか思っちゃいますよねあの結末は!その点は確かに想定外というか、想像を覆される映画でしたねぇ。

あと、原作を読んでないという前提で通しで観た感想を言わせていただくと、「これ2本に分けなくても1本でいけたんじゃないの?」という感じです。いや、原作があんなにボリューミーなんでね、映画に描かれていない事がたくさん端折られているんだろうなぁ、というのは想像に難くないわけですよ。ただ、映画2本にまとめるんなら、「ここいる?」というシーンも多いし、ここまでまとめるんならもっと圧縮してテンポアップする事も可能だったんじゃないかとも思っちゃうんですよねぇ。

しかもですね、やっぱり学校で生徒が裁判してて、それに大勢の大人子供が警察も含めてマジメに参加しているというね、そのシーンが絵空事にしか感じられなくて、なんか真剣に観れない感じでした。実はこの話は壮大な夢オチがあるんじゃないか?という事すら考えてしまいましてですねぇ…。個人的には残念としか言いようのない映画でした。原作読んだら感想が変わるのかも知れませんけど。
(BS)
  1. 2016/05/07(土) |
  2. 映画(ミステリー)
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ラン・オールナイト [シネマ日記-958]

ラン・オールナイト [Blu-ray]

-Run All Night- (2015年/アメリカ)
監督/ジャウマ・コレット=セラ
出演/リーアム・ニーソン ジョエル・キナマン コモン エド・ハリス

今や「しょぼくれたオヤジが実は凄い!」という作品でおなじみのリーアム・ニーソン主演作。今回もそんな感じで、アル中のヨレヨレオヤジであるニーソン演じる主人公(実は元殺し屋)が、絶縁状態の息子を冤罪で殺人犯にされ、街中が敵となる中、ともに一晩中逃げ続けるというお話。監督は同じくニーソン主演の「フライト・ゲーム」の人だったんですねぇ。

最初の方こそあんまり説明がないので人間関係がわかり辛いんですけど、物語が回り始めた以降の展開は比較的わかりやすいです。頼りなさそうなオヤジが、身の危険を感じてエンジンをかけると完全にプロの殺し屋としての勘を取り戻して覚醒するってのはもういつものニーソン節。ただ巻き込まれっぱなしで済みませんよとばかりに大暴れ。こういう役はニーソンかステイサムかっていうくらいおなじみですよね。ニーソンは今回も無敵オヤジなのか!?それは見てのお楽しみという事で。

ただ、よくある話と言ってしまえばそれまででかなりストレートな内容なんですよね…。もう少しお話にヒネリがあると良かったかなという気はします。敵ボスが親友ってのはドラマ性は生まれるんですけど、カタルシスという点ではちょっとねぇ…。それを補うためか、もう1人どこまでも追いかけて来る冷徹な殺し屋が出て来るんですけど、こいつをより強力に描いてくれれば盛り上がったのかも。あと、理解がありそげな刑事とかも、活かしきってなかった気がしますなぁ。

でも、いろいろ言いましたけど観てる間はとても面白かったですよ!あちこちにある伏線回収も絶妙でしたしね。場面転換がカット替えじゃなくて高速で画面移動させたりとか、ポイントポイントにオーバーで外連味のある映像表現を加えたりとか、地味な絵面に演出で工夫を凝らそうとしているところも個人的には嫌いじゃないです。ラストのキメは、同監督の「フライト・ゲーム」な感じででカッコ良かったですし。週末夜中に酒飲みながらサクッと観るのにピッタリな映画なんじゃないでしょうか。まぁ、ワタシがこういうタイプの映画が大好物だけなんですけどね!
(WOWOW)
  1. 2016/05/07(土) |
  2. 映画(アクション)
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セッション [シネマ日記-957]

セッション コレクターズ・エディション [Blu-ray]

-Whiplash- (2014年/アメリカ)
監督/デミアン・チャゼル
出演/マイルズ・テラー J・K・シモンズ ポール・ライザー メリッサ・ブノワ

音楽学校に通う若きドラマーが、鬼のような指導者にシゴかれまくるというお話。これはすごい。引き込まれましたわ!もう観てる間、特に演奏シーンはほんとにぐっと力が入るんですよね!

日本人にはおなじみのスポ根モノで、ちょっと才能があっていい気になっている若者が、鬼コーチにシゴかれたあげく心を折られて、でもコーチの思いを知ってまたやる気が蘇って見事復活!!めでたしめでたし!ってのがよくありますけど、基本的にはそのフォーマットそのまんまなんですよね。ただ、この映画に出て来る指導者フレッチャー先生のシゴきは半端じゃなくて、それこそ生徒の中では精神をやられてしまう人も出る始末というね。

で、案の定主人公のニーマン君もシゴかれるうちに心を折られていくんですけど、それも血のにじむような努力をしたのに、演奏の上手下手関係ないじゃんみたいな、あまりにも不条理な理由でやられるもんだから、だんだんフレッチャー先生が本気で生徒の事を思っているのか、ただいじめたいだけなのか分からなくなってくるわけですね。彼は中盤にそれが原因で結構大変な目に合いましてね、すわ、これは「ミリオンダラー・ベイビー」的な展開なのか!?と驚くんですけど、まぁその結末は観てのお楽しみということで…。

結果として、この映画は普通のスポ根とはちょっと違う展開をするわけなんですけど、自分には最後までフレッチャー先生の思いが分からなかった。特にラスト。あれは考えさせられますよねぇ。果たして、あの展開はフレッチャー先生にとって想定外だったのか?それとも、そう思わせておいてあれすら思い描いた通りの結末だったのか?そこはこの映画では描かないので、想像するしかないんですねぇ。

ところで、この映画は音楽映画だけあって劇伴がいいんですよ。特に劇中で演奏される曲「Caravan」がいいんですよねぇ。ワタシ最近ジャズ聴き始めてるんですけど、この「Caravan」は、マックス・ローチがドラム叩いてるクリフォード・ブラウン版が良くてねぇ…。メチャクチャテンポが激しいんですけど、途中の長いドラムソロが素晴らしいんです。この映画でも最も重要なシーンで演奏されるんですが、本当に痺れます!!

あと、個人的には主人公のお父さん役で「エイリアン2」のクズ野郎・バークを演じたポール・ライザーが出ていて懐かしかったです。やっぱ老けたなぁ!それから恋人役のメリッサ・ブノワが助川ユキ似でかわいい(古い)。
(WOWOW)
  1. 2016/05/03(火) |
  2. 映画(人間ドラマ)
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ゾディアック [シネマ日記-956]

ゾディアック ディレクターズカット [Blu-ray]

-Zodiac- (2007年/アメリカ)
監督/デヴィッド・フィンチャー
出演/ジェイク・ギレンホール ロバート・ダウニー・Jr マーク・ラファロ

かつて米国を震撼させた連続殺人事件・「ゾディアック事件」についてまとめた本が原作のサスペンス映画。監督がデヴィッド・フィンチャーってことで、「セブン」のような猟奇ミステリーに仕立てているのかと思ったら、びっくりするほど事件を事実通りに描いていて、ほぼノンフィクション再現ドラマと言ってもいいんじゃないかという映画でした!原作者のロバート・グレイスミスが主役で、被害者や容疑者も実名で登場しているようでなかなかのリアリティ。警察側の人は実在の人かはよくわかりませんが…。

そもそも元となった実際の事件は未解決なので、気になるのは1点だけ!犯人が明らかにされるのか?という事だけなんですよ。もちろんそこに至るまでもなかなかサスペンスフルに描いてますけど、結局は実際に起こった事じゃないですか。下手すると、「現在も真実は分からないままである…」でデーン!と終わる可能性もあるわけですよね。でもそれじゃねぇ…、と思ってましたが、さすがフィンチャー監督、なかなか上手く着地させていたんじゃないですかね。

ただやっぱりフィクションじゃないんで、フィンチャーの他の映画とは違って絵面のグロさとかストーリーの衝撃度はイマイチでしたかねぇ。ちょっと長過ぎるってのもありますね。あと、ロバート・ダウニー・Jrとマーク・ラファロが共演してるんで、どうしてもアイアンマンとハルクに見えてしまいましてねぇ…。犯人をモデルとしたと言われる「ダーティハリー」が劇中で上映されている、という小ネタにはちょっとニヤリとしましたね。
(WOWOW)
  1. 2016/05/03(火) |
  2. 映画(サスペンス)
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ソロモンの偽証 前篇・事件 [シネマ日記-955]

ソロモンの偽証 前篇・事件 [DVD]

(2015年/日本)
監督/成島出
出演/藤野涼子 板垣瑞生 佐々木蔵之介 夏川結衣 永作博美 黒木華 小日向文世 尾野真千子

学校で生徒の死体が発見されるが、自殺か他殺かあいまいなまま終わりそうになってしまったので、同級生の生徒たちが自ら学校内裁判を起こして真実を知ろうとするお話の前篇。

原作を読んでないまま観たんですけど、前篇はまだ事件が起こっただけで解決してないのに、上映時間の2時間があっと言う間だったんですよね。普通ならストーリーをもうちょっと端折って、あと30分くらい延ばして1本で終わらしてしまうんでしょうけど、そうしたらかなり急ぎ足な感じになってたんでしょうねぇ…。でもこの作品はそんなに詰め込んだ感が無かったので、やはり前後編にした事で余裕が生まれたんでしょうか。ただ、原作のボリュームはもっとすごいみたいなんでこれでも端折ってあるみたいですが。

当然後篇に続く事が前提で作られてますから、終わり方も引っぱりまくり!!真相が分からないタイプのミステリーなので謎もいろいろ残ってますし、否が応でも後篇が気になるんですよねぇ!いよいよ裁判が行われて事件の真相が…!という内容なのかどうなのかは分かりませんけど、まさか後篇が単なる解決編って訳はないと思いますんで、いろんな事がひっくり返るんでしょうかねぇ。

ただまぁ、前篇だけ観た感じだと、自殺か?他殺か?ってのは結構良くある感じのミステリーじゃないですか。普通はそれを刑事だか探偵だか検事だか物理学の准教授だかが出て来て解決するんだと思いますけど、これをわざわざ生徒が裁判起こして真実を暴かなきゃならないってのがひっかかりましてね…。やっぱり後篇はそういう展開にしなければならない事に納得がいく理由を示してくれる事を期待しますよ。

主演の女の子はパッと見は蒼井優を彷彿とさせる素朴な感じですが、おでこが結構特徴的ですよね!演技経験はほとんどなかったみたいですけど、先生に向かって噛み付くシーンとかの芯の強そうな演技はなかなか良かったと思います。あと、実は1人すごく気になる登場人物がいるんですよねぇ…。果たしてワタシの推理は当たるのか!?あれこれ妄想しながら後篇観ることにします。
(BS)
  1. 2016/05/01(日) |
  2. 映画(ミステリー)
  3. | コメント:0